グラベルタイヤ 新 GravelKing : 評価レビュー

新型 パナレーサー グラベルキング グラベルロードタイヤ 評判 レビュー
世界的な広がりをみせるグラベルロードバイクは、レースからサイクリング、またはロングライドアドベンチャーとジャンル分けができるほど充実してきました。そして現在、それに呼応するように装着できるタイヤもジャンル分けできるようになってきました。

オールロード・シクロクロス用のタイヤも積極的に投入している『Panaracer(パナレーサー)』は、グラベルロード向けのタイヤ[GravelKing(グラベルキング)]を発売。


[PR]

新版 GravelKing:評価

2024年に全面刷新された Panaracer GRAVELKING(グラベルキング) シリーズの評価を、日本国内と海外レビューを交えてまとめています。
これによって、GravelKing(略してGK)良い点・気になる点、それにどんなユーザーに向いてるかがだいたい見えてきます。

新モデルでの主な変更点・特徴

まず、「ALL NEW GRAVELKING」と銘打って2024年3月1日にリニューアルされたシリーズの新要素を簡単に(製品詳細は別項目に掲載)説明。

  • 新コンパウンド「ZSG GRAVEL Compound」:グラベル用途に特化し、温度変化に対して特性がぶれにくく、転がり抵抗も低め。
  • 新ケーシング素材「TuffTex」:路面フィーリングのしなやかさと耐パンク性のバランス。さらに、上位モデルには「TuffTex+」(二重レイヤー)や軽量の「R」スペックなどが追加。
  • 新ビードプロファイル「BeadLock」:リム幅が広くなった最近のホイール(クリンチャー/フックレスなど)に対応するため、ビードの設計を見直して取り付けやすさを改善。
  • 新トレッドパターン「X1」追加:リニューアルでかなり注目されている新シリーズの追加。タイヤ面の中心部はローリング(転がり)重視、サイドノブ面を大きくしてグリップ部を確保。泥などの悪条件にもある程度対応するノブパターンデザイン。
  • サイズ展開の整理・拡大:700cで30c〜50cの幅(5mm刻み)が基本ライン。ホイールサイズでは650bや29インチ、26インチなどのサイズも含まれる。従来の 32c, 38c, 43c は市場在庫限りか。

評価(良い点・改善点)

国内外レビューや使い手の声を含めて、以下のような評価が出ています。特に新しい X1 モデルについてのレビューが充実。

良いところ・好評なポイント

  • 転がり性能としなやかさのバランスが良い:X1 TLR モデルでは「速さ(高速巡航)」「しなやかな乗り心地」「耐久性」のバランスが非常に良く、舗装・グラベルの両方で快適に使えるという評価が多い。
  • 泥・ルーズな路面での排泥性も改善:トレッドパターンの設計が泥を排出しやすく、悪条件でもグリップロスが少ないとの報告がある。
  • 多様な使い方に応じたグレード展開が豊富:標準仕様、+(耐久重視)、R(軽量・レース重視)の複数スペックがあり、用途(長距離・レース・冒険・ツーリング等)に合わせて選べる。
  • 取り付け・互換性の改善:BeadLock によって、フックレスリムへの対応が向上したり、一般的なフロアポンプでビードが上げやすいという意見。
  • タイヤ幅のラインナップ拡大:太さやサイズ展開が整理・追加され 50C 等の「高い走破性を要求するグラベルレース/アドベンチャー向け」サイズも加わり、選択肢が広がったことが好評。

気になる点・改善が望まれるところ

  • 取り付けが少し難しい/最初は固め:新ビードプロファイルやケーシング構造のせいか、最初の取付(特にチューブレスレディなど)で苦労するユーザーの声がある。
  • コーナリンググリップが最良でもない:X1 のレビューでは、「直進安定性・スピード・排泥性」は高評価だが、コーナーリングでの安定性(特に滑りやすい斜面・急な横荷重)がもう少し欲しい、という声も。
  • 重量/コストのトレードオフ:軽量 R のスペックや、耐パンク + のスペックは選択肢として良いが、価格の上昇・耐久性・耐貫通性に差が出ることが予想。利用環境によって「標準スペックでも十分かどうか」を考える必要あり。特に長距離・荷物を積む用途では + や EXT を選ぶ方が安心。
  • サイズ選択の変化への適応:従来の 32c, 38c, 43c などが整理され、新しい幅のラインナップへ移行しているため、既存ホイールとのクリアランスやフェンダー・フレームクリアランスなどで「前のモデルの方がちょうど良かった」というケースも。特に古めのロードバイクやグラベルバイクでは注意が必要。

どんな人におすすめか

    以下のユーザーには特にマッチすると考えます:

  • グラベルと舗装が混ざったルートを走ることが多い人(オン/オフ混在ルートライドが多い人)
  • グラベルレース志向で重量を軽くしたり、転がり抵抗を気にしたい人
  • ワイドリム化・フックレスリムなど、次世代ホイール構造のユーザー
  • 長時間ライド・ツーリングやアドベンチャー系で耐パンク性を重視しつつも走行性能を犠牲にしたくない人
    逆に、以下のようなケースでは注意:

  • コーナリング路面が荒れた厳しいグラベルで最大限のグリップを求める人 → GravelKing EXT やノブ多めのタイヤの方が良いかもしれない。
  • 既存フレーム・フェンダーとのクリアランスにシビアなバイク → 新サイズが必ずしもフィットするとは限らない。
  • コストを最優先し、耐久性をあまり気にしないなら、標準モデルでも十分だが、+スペックとの価格差(実売価格)を考える必要もあるかも。

総合評価

新型 GravelKing シリーズは、「速さ」と「万能性」の両立を目指した改良であり、多くの用途で非常に魅力的なタイヤになっている印象。

泥・雨のグラベル、舗装メインのライド、レース、ツーリングなど、グラベルライドの幅広いシーンで幅広く使える性能を持っていると言えるでしょう。

特に、X1 モデルは「これまでの GravelKing の中で最も速い(Fastest)」「舗装+グラベル混合で使いたい人」にとって強い選択肢です。

[PR]

2024新型 GravelKing

新しい パナレーサー グラベルキング 2024年モデル

約10年ぶりのモデルチェンジ

2024年3月から発売されたGravelKingは、仕様を全面刷新したグラベル(砂利道)タイヤ。

新型GravelKingのラインナップは『GravelKing』『GravelKing SS』『GravelKing SK』と、従来モデルも同様にアップデートされるが、より悪路走破性を高めた新トレッドパターンを採用する『GravelKing X1』モデルが追加された。
Panaracer GravelKing X1 新型モデル 荒れた路面対応
フルモデルチェンジで新規・仕様変更された点は以下のとおり。

    情報のポイント

  • より荒れた路面に対応する『X1』シリーズが追加
  • 従来トレッドパターンの3モデルは改良され継続
  • 従来グレードの『Std』『Plus』に『R』が追加され3グレードに
  • すべてのモデルが新型ケーシングとコンパウンド採用
  • ビートを上げやするためビード部分の仕様変更
  • タイヤ幅のラインナップをモデルごとに変更
  • 『R』バージョンのサイドカラーは専用色『アンバー』のみ

グラベルキング:各スペックの違い

従来のGravelKingグレードには、バランスに優れた標準モデル『Std』と、耐パンク性能をアップさせた『Plus』があったが、新規モデルから更なる軽量化・転がり抵抗の低減を狙った『R』が加わる。

GravelKing グレードの『R』『Plus』『Std』の違いは以下のとおり

[PR]

GravelKing R:特長
    Panaracer GravelKing Rタイヤ 性能 構造

  • 軽さとしなやかさ、乗り心地のよさにフォーカス。転がり抵抗の低減化も実現
  • 転がり抵抗:従来のstdスペックより約9%低減
  • 乗り心地:従来のstdスペックより約5%向上

GravelKing Plus:特長
    Panaracer GravelKing Plusタイヤ 性能 構造

  • サイドカットを含めた全方向耐パンク性能の向上
  • 転がり抵抗:旧+スペックより約31%低減
  • 乗り心地:旧+スペックより約6%向上

GravelKing Std:特長
    Panaracer GravelKing Plusタイヤ 性能 構造

  • 旧stdスペックよりもしなやかな走りと高い耐パンク性能の実現
  • 転がり抵抗:旧stdスペックより約18%低減
  • 乗り心地:旧stdスペックより約4%向上

All New Gravelkingの新しいテクノロジー

全面刷新されたGravelKingは、まったく新しいテクノロジー『ZSG GRAVEL Compound』『TuffTex』『BeadLock』を独自開発。

従来モデルと比較して“転がり抵抗の低さ”“耐パンク性能”“しなやかな乗り心地”を実現しています。

高いグリップ力

【グラベル専用コンパウンド】ZSG GRAVEL Compound
新たに開発された『ZSG GRAVELコンパウンド』を採用。過酷な条件にも耐える設計で、路面を問わず低い転がり抵抗と高いグリップ力を発揮。

しなやかな乗り心地

【バランスの良い新ケーシング構造】TuffTex
しなやかさと耐パンク性を両立する構造を採用。舗装路の走りの軽さ、グラベルでの安心感のどちらも重視する方にオススメ!

TLRのセットアップを改善

【簡単チューブレスセッティング】BeadLock
フロアポンプでも簡単にビードがあげられるよう、ビードや構造を徹底的に再設計。フックレスを含む様々なリムに対応。


約10年ものあいだ多くのバイカーに愛されたGravelKingは、グラベルはもちろん、山も谷も、通勤も休日も、ONもOFFも、世界のあらゆるデスティネーションで活躍するマルチな高性能タイヤ。

待望のリニューアルを遂げた最新のラインナップを、ここからご紹介❗️

[PR]

GravelKing X1

GravelKing X1 タイヤ幅  価格 サイズ
【オールラウンドな新パターン】
密集したノブで構成されるセンタートレッドは、整った路面でスムーズに転がると同時に、溝の部分で地面にしっかりグリップ。
独立形状のシャープなサイドノブは、コーナリングの安定感をもたらし、よりアグレッシブなライディングを可能にしている。
GravelKing X1 タイヤ幅  価格 サイズ

GravelKing X1 R

価格:7480円
サイズ:700×35、40、45C

GravelKing X1 +

価格:7480円
サイズ:700×35、40、45C

GravelKing X1

価格:6600円
サイズ:700×35、40、45C

GravelKing SK

GravelKing SK タイヤ幅  価格 サイズ
【未舗装路に強いブロックパターン】
四角のノブで構成されたユニークなパターンは、泥や荒れた路面でもグリップを失いません。サイクリストにアドベンチャーへの扉を開きます。
GravelKing SK タイヤ幅  価格 サイズ

GravelKing SK R

価格:7480円
サイズ:700C×30、35、40、45

GravelKing SK +

価格:7480円
サイズ:700C×30、35、40、45、50C/29”×2.1(54)/26”×2.1(54)

GravelKing SK

価格:(CL)6270円、(TLR)6600円
サイズ:700C×26、28、30、35、40、45、50C/29”×2.1(54)/26”×2.1(54)/650B×43、48、54C

GravelKing SS

GravelKing SS タイヤ幅  価格 サイズ
【幅広く使えるセミスリック】
トレッドのセンターには走りの軽さを意識したウェービングパターン、サイドにはコーナリング時のグリップを意識したパターンを配置。舗装路の割合が高めのライドや、締まったグラベルに最適。
GravelKing SS タイヤ幅  価格 サイズ

GravelKing SS R

価格:(CL)7150円、(TLR)7480円
サイズ:700C×28、30、35、40、45C

GravelKing SS +

価格:(CL)7150円、(TLR)7480円
サイズ:700C×28、30、35、40、45C

GravelKing SS

価格:(CL)6270円、(TLR)6600円
サイズ:700C×28、30、35、40、45C/650B×38、43、48C

GravelKing

GravelKing スリック タイヤ幅  価格 サイズ
【軽い走りのトレッドパターン】
ヤスリのようなトレッドパターンで、舗装路からちょっとしたグラベルの寄り道に最適。耐久性を生かしてツーリングや通勤通学用途にも。
GravelKing スリック タイヤ幅  価格 サイズ

GravelKing R

価格:(CL)7150円、(TLR)7480円
サイズ:700C×28、30、35、40C

GravelKing +

価格:7480円
サイズ:700C×30、35、40C

GravelKing

価格:(CL)6270円、(TLR)6600円
サイズ:700C×26、28、30、35、40C/650B×38、42、48C


    掲載情報について

  • 価格について、特に記載がないものはTLRの価格を記載
  • 基本は黒とアンバーサイドの2色展開
  • Gravelking SKの700×26Cは黒のみ展開
  • Gravelking Rはアンバーサイドのみ展開

サイズ・カラー一覧表

Panaracer GravelKing タイヤ幅 サイズ 比較表

Panaracer GravelKing タイヤ幅 色 価格 サイズ 一覧Panaracer GravelKing タイヤ幅 色 価格 サイズ 一覧

[PR]

従来型 GravelKing

販売初期のラインナップは、オールロード向けの700×32C前後のスリックタイプと、グラベルロード向けの700×35C前後のセミノブタイプが販売されていましが、グラベル本場の海外でも好調だったため、徐々にホイール径・タイヤ幅・トレッドパターンとタイヤラインナップが増えています。

また、タイヤ幅が太めとなるモデルでは、チューブレス対応に耐パンク性能をさらに高めた『Plus』シリーズが追加されています。

GravelKing おもな特徴

GravelKing シリーズでは、トレッドパターン・サイズ共に、以下の技術を採用しています。

ZSG ナチュラルコンパウンド

高反発弾性の天然ゴムをベースとし、耐久性・耐摩耗性が強化されたZSGコンパウンド。

アンチフラット ケーシング

耐パンク補強材をタイヤ全面に装着し、耐カット性能や耐リム打ちパンク性能を強化。

AX-α アドバンスドエクストラアルファコード

柔軟性にも優れた0.14mm径の超軽量極細コード。素材改良により転がり抵抗がさらに軽減し、高密度に織り込むことで軽量化に貢献。


注意事項:ご使用する自転車がロードバイクの場合、700×23Cよりも太いサイズはタイヤとフレームが接触する可能性があります。ご購入前には必ずクリアランスの確認を行なってください。

GravelKing SK

日本で発売するグラベルタイヤシリーズで、もっとも悪路走破性が高いのが『GravelKing SK』です。
SK の意味は Semi Knob(セミノブ)で、タイヤ中央部分には小さく四角いブロックが整列している。タイヤの太さによって、横方向のブロック数が増える。

GravelKing SK チューブレスレディ仕様

グラベルキングの基本性能はそのままに、グラベル走行時の走破性をより高めるブロックパターンを採用。

[PR]

GravelKing SS

GravelKing SS の『SS』の意味は『セミスリック』で、スリックモデルの GravelKing と、セミノブモデルの GravelKing SK の中間モデル。

ターマック(舗装路)での漕ぎの軽さと優れた巡航速度。グラベル(砂利道)ではコーナーリングのグリップ力と衝撃吸収性能をかねそなえる。

GravelKing SS チューブレスレディ仕様

グラベルキングの基本性能はそのままに、センター部は転がりを重視した全く新しいパターンを採用。サイドにはSKのセミノブを改良して配置することで、オンロードでの走りの軽さとグラベルでの走破性を両立。

[PR]

GravelKing

最新のグラベルロードはもちろん、従来のロードバイクでもターマック(舗装路)の巡航スピードを高めに保ちながらも、気になる未舗装路やグラベル(砂利道)の走破を実現したのが、強化スリックタイヤの『GravelKing』です。

GravelKing チューブレスレディ仕様

舗装路から未舗装路まで自由に快適に走りたいサイクリストの要望にこたえるべく、補強材をタイヤ全面に装備したアンチフラットケーシングで耐パンク性能を強化。ZSGコンパウンドの採用で、耐久性・耐摩耗性も強化されている。また超軽量極細コードのAX-αコードにより軽量化も実現しています。