先日、かなり前に自転車をゆずった友人から『防犯登録解除』を頼まれました。私が自転車が防犯登録されているのを知らなくてゆずっていたための問い合わせでした。
防犯登録された自転車には『防犯登録カード』が発行されますが、私の不注意でカードの行方がわかりません。このような事は一般的にありそうな出来事なので、調べながら用件をすすめることにしました。
まず、防犯登録の変更と抹消は以下のような場合に必要になります。
- 自転車を破棄または売却・返品するばあい。
- 県外住所へ引っ越すばあい。
- 自転車を譲り受けるばあい。
- 氏名・住所(県内)や電話番号が変更になったばあい。
上の条件に当てはまるなら、自転車防犯登録の変更と抹消(解除)をしましょう。とくに【4】の住所や電話番号の変更は確実にしておかないと、イザと言うときに連絡が届かないことになります。
保存期限
防犯登録された情報は、情報管理システムによって大切に保管されますが、新規登録の申し出があった日から10年を経過した日まで保存されます。この登録情報の保管期間は都道府県によって違います。気になる方は最寄りの警察署に確認してみましょう。
文明堂 | V! カステラ(スポーツカステラ) |
---|---|
登録変更・抹消に準備するもの
変更・抹消(解除)に必要なものは以下のとおりです。
- 自転車防犯登録カード
- 登録した自転車
- 身分証明書
自転車防犯登録カード
スムーズに変更・抹消したいなら、これが一番重要です。
一般的に自転車販売店で購入したときに、登録費用を払っているのであれば(登録費用サービスの時もあり)保証書と一緒に渡されて(なくしている場合は〔〕にて説明)います。
自転車防犯登録カードは都道府県によって色や形はさまざまありますが記載されている情報はおおよそ同じです。
- 所有者の住所
- 所有者の氏名
- 電話番号
- 防犯登録番号
- 自転車の車体番号
登録した自転車
防犯登録の変更・抹消を届け出るときには、登録されている自転車本体を見せなければなりません。
なぜかというと、自転車のフレームには一台ごとに車体番号(フレームナンバー)が刻印されています。これは、自転車メーカーが製造したフレームの安全保証と管理するためのものですが、車体番号には同じ英数字が存在しないので、これを防犯登録に利用しているのです。
防犯登録番号と車体番号の情報は紐づけされており、自転車が盗まれてしまった場合は、車体番号から所有者の特定や、盗難届の有無の確認などを警察で行なわれます。
身分証明書
自転車防犯登録の変更・抹消(解除)では、公的機関が発行する身分証明書の提示が求められます。必要な身分証明書は所有者の現在住所が確認できる以下のものです。
- 免許証
- 健康保険証
- 学生証
料金
防犯登録の変更などの手数料は、都道府県によってまちまちです。お近くの警察署でご確認ください。
文明堂 | V! カステラ(スポーツカステラ) |
---|---|
防犯登録 変更・抹消の手順
自転車防犯登録の変更・抹消(解除)は条件によって違いがあります。
所有者変更なし・住所が変更
引越によって住所や固定電話番号が変わった。または結婚して姓が変わったときなどの変更方法です。そのほか、県外へ引っ越すばあいは手続きがちがってきます。
住所変更(県内)
防犯登録番号はそのままで、住所や電話番号のみの変更。
防犯登録カードを失くしている場合は、自転車が自分のものであることを証明できる『自転車の保証書』か車体番号が記入されている領収書などが必要です。
必要書類を持って、自転車販売店や警察署で変更手続きをお願いする事になります。
必要なもの
- 自転車防犯登録カード
- 身分証明書
手続きできるところ
- 購入店か、防犯登録できる店舗
- 大手の自転車販売店
- 近くの交番・警察署の生活安全課(注意)
《注意事項》
都道府県(東京都など)によっては、警察署で登録変更・抹消ができない場合があります。事前にお住まい付近の警察署生活安全課で確認しましょう。
手数料
変更料として、無料~200円(都道府県による)
住所変更(県外)
都道府県によっては引っ越し先の転居先で登録抹消(解除)が可能な場合もありますが、引っ越し前の現住所で済ませておくのが確実でしょう。
まずは、自分名義の登録を抹消してから、 引っ越し先の都道府県で再登録することになります。
必要なもの
- 自転車防犯登録カード
- 登録した自転車
- 身分証明書
手続き(抹消)できるところ
- 購入店か、防犯登録できる店舗
- 近くの交番・警察署の生活安全課(注意)
《注意事項》
都道府県(東京都など)によって警察署で登録変更・抹消ができない場合があります。事前にお住まい付近の警察署生活安全課で確認しましょう。
手数料
削除手数料は、ほとんどの都道府県で無料。
所有者が変わる場合
他人に自転車を譲渡して所有者が変わるときは、いったん防犯登録を抹消(解除)しなければいけません。防犯登録の名義変更はできないようになっています。
はじめの所有者が防犯登録を抹消したあとに、譲り受けた所有者が新たに登録しなおすことになります。これによって防犯登録番号は変わります。
また、必要書類の有無によって申請方法がちがってきます。
必要書類がある場合
必要な書類は『自転車防犯登録カード』か、自転車の保証書か、車体番号等が記入されている領収書などです。
それと、所有者が変わるときには防犯登録されている自転車本体の確認が必要になるため、自転車が持ち込めるように準備手配しましょう。
また、自転車を譲り受ける人は、できるなら元の所有者から必要書類一式を一緒に譲り受けましょう。とくにオークションなどで中古自転車を購入する際は、防犯登録抹消などの確認は重要なことなので注意しましょう。
必要なもの
- 自転車防犯登録カード
- 登録した自転車
- 身分証明書
手続き(抹消)できるところ
- 購入店か、防犯登録できる店舗
- 近くの交番・警察署の生活安全課(注意)
《注意事項》
都道府県(東京都など)によって警察署で登録変更・抹消ができない場合があります。
また、所有者が変わることによる防犯登録の抹消申請は、登録した本人でなければ抹消申請を受け付けないケースがあります。自転車を他人に売ったり譲るばあい、登録削除方法がどのようであるか最寄りの警察署で確認しましょう。
手数料
削除手数料は、ほとんどの都道府県で無料。
必要書類がない場合
盗んだ自転車を勝手に防犯登録抹消できないようにするため、自転車の所有者として証明できなければ登録抹消(解除)ができません。
自転車の所有者が防犯登録カードなどの重要書類を失くしている場合は、元の所有者に『譲渡証明書』を書いてもらいましょう。譲渡証明書の書式は特に決まってなく、自転車の元持ち主と、新しい持ち主の住所氏名の自署と押印、譲渡の旨を記載してあれば大丈夫です。
この譲渡証明書に記入されるお互いの情報が一緒に提出されることで登録抹消が可能になります。
譲渡証明書のサンプルは、こちらからご覧いただけます。
自転車譲渡証明書サンプル
防犯登録カード保管
新しい自転車を購入した人も、譲り受けた人も、あとあとの引っ越しや譲渡をスムーズできるように、自転車保証書と防犯登録カードは紛失しないように、分かりやすい場所を決めて大切に保管しましょう。
文明堂 | V! カステラ(スポーツカステラ) |
---|---|