【後継機】FUJIFILM X40 が発売される日

冨士フイルムのプレミアムコンパクトカメラ『FUJIFILM X30』が発売されたのが〈2014年9月20日〉。
すでに発売から3年以上すぎましたが、9月の「FUJIKINA 2017 TOKYO」で後継機が発表されることはありませんでした。

現在 X30 は生産終了しているため、すでに現行モデルではありません。

FUJIFILM X シリーズのユーザーには、X30 後継機を待望する人達が海外にも多くいるようで、後継機『X40』発売がどうなるのか噂に上がるようです。

• FUJIFILM X40 のゆくえ
• 新規1インチセンサー搭載モデル
• FUJIFILM コンパクトVlogカメラ
• 望む新型『X』コンデジ仕様
• FUJIFILM X half 登場

FUJIFILM X40 のゆくえ

FUJIFILM X30 はイメージセンサーにローパスレス［2/3型 X-Trans CMOS II (裏面照射型)］を搭載するコンパクトカメラ。

最近プレミアムコンデジで主流になってきた〈1インチ〉センサーに比べるとセンサー面積が小さいため、性能もアピールポイントも高くなく、そのまま〈2/3型〉センサーで後継機を発売しても納得できる販売数は出せないでしょう。

ローパスレスフィルター：1型センサー

1インチクラスのイメージセンサーを採用するばあい障壁になるのが搭載センサーの問題です。冨士フイルムのイメージセンサーの売りは、非周期性の高いカラーフィルター配列と光学ローパスレスフィルターと特殊なもの。

このスペシャルなイメージセンサーの〈1インチ〉サイズは現行ラインナップにないため新たに開発（たぶん製品化できるデータはあるでしょう）しなければなりません。かといって SONY が製造する通常ベイヤーセンサーを採用することはないでしょう。

新規フレーム・電装部品の開発

もうひとつの障壁がカメラボディです。X30 より大きいイメージセンサーを搭載するには X30 のフレームとボディの流用がきかないため、新型ボディや各種パーツの開発があります。

開発費に見合う販売数の問題

そして最後のクリア条件には、1インチセンサーを搭載するライバルに対して、開発に見合う販売数を上げることができるのか？ということになるでしょう。

プレミアムコンパクトデジカメ市場は小さいうえ他社はハイスペック・小型軽量化で牙をむいています。また、スマホ・iPhone によってデジカメ専用機の売れ行きも減少している近年、そこの開発リソースを入れる判断はむずかしいところです。

現在の冨士フイルムは、中判サイズのイメージセンサーを搭載する『GFX』やプレミアムレンズといった利益の高いカメラ・レンズの開発にリソースの多く入れています。これらの開発には多くの時間と研究員と資金が必要であるため、コンパクトデジタルカメラへ向ける余裕はないかもしれません。

このような現状を見ると FUJIFILM X30 の後継機『X40』の登場の可能性は低いと感じています。

• FUJIFILM X30
• FUJIFILM X30

新規1インチセンサー搭載モデル

2024年10月頃、海外のカメラ関連リークメディアで、FUJIFILMカメラのラインナップに『全く新しいカメラ』の情報があがっていいる。

新コンセプトで開発か

この新しいカメラは、FUJIFILMカメラとして過去に発売されていない、全く新しいコンセプトのモデルとのこと。

リーク情報にあがる新規コンセプトカメラに採用されるイメージセンサーのサイズは1インチ（1型）と、搭載が決まればFUJIFILMカメラのラインナップとしては、初の1インチセンサーモデルとなる。

ただ、この情報には新しいイメージセンサーの他に、撮影される画像データがハーフサイズで出力されるといった内容が含まれている。

ハーフサイズデジタルカメラ

ハーフサイズ写真といえば最近PENTAXから発売されたフィルムカメラ『PENTAX 17』が記憶に新しい。PENTAX 17はデジタルデータ撮影ではなく、往年のフィルムを使用するところが幅広い年齢層にうけて多くの販売数を出している。

今回のリーク情報でPENTAX 17をあげているということは、FUJIFILMの新コンセプトカメラは、ハーフサイズデジタルカメラの可能性があると判断している。
ただ、気になるのが、PENTAX 17は縦長ハーフサイズ画像を撮影するカメラなのですが、FUJIFILMが採用する1インチイメージセンサーから、どのような状態でハーフサイズ出力するのかの情報は得られていない。

ユーザーを惹きつける新機種

確かにハーフサイズのデジタルカメラは珍しく、競合するブランドがないことから、発売後はそれなりの販売数を見込める。
ただ、納得できる販売数を長期間たもつためには、かなり優れたデザインや機能・操作性が必要となる。
それらの項目が上質にクリアされたら、かなりの販売数があがりそう。

• PENTAX 17
• PENTAX 17

FUJIFILM コンパクトVlogカメラ

近年カメラ市場で新しいコンセプトカメラといえば『Vlog（ブイログ）』。

冨士フイルムのカメララインナップでは『X-M5』が VlogCam（ブイログカム）対応として、ブイログユーザーをターゲットにしたモデルとレンズを展開しています。

X-M5は、イメージセンサーにAPS-Cサイズを採用したミラーレス一眼カメラ。

多数のXマウントレンズと交換できるため、さまざまな表現をブイログユーザーに提供してくれるメリットもありますが、初期投資コストもそこそこ高いデメリットあり。

そこで気になるのが、冨士フイルムではVlog対応のコンパクトデジタルカメラのラインナップが無く販売をしていません。
前記の『全く新しいカメラ』としてVlogコンデジ（イメージセンサー：1インチ）の新機種モデル投入はないのか？

すでにSONYでは、Vlogコンデジを新旧モデルふくめて3モデル販売しており、販売数も好調です。

FUJIFILMの独創性をVlogCamに活かしたら、どんなVlogコンデジが販売されるのか興味深いです。

• SONY ZV-1M2
• SONY ZV-1M2

望む新型『X』コンデジ仕様

私が出して欲しいXシリーズ・プレミアムコンパクトは、京セラが販売していた『CONTAX T』のような単焦点レンズ［38mm F2.8］を搭載したコンデジです。

1インチイメージセンサー搭載なら X70 より小型化して電子ファインダーを搭載してほしい。という無謀な希望。

ただ、近年は FUJIFILM X100シリーズや、RICOH GRシリーズにも多大な人気があり、惹きつけるコンセプトがあれば単焦点モデルでも販売数は稼げそうです。

どこかのメーカーさん、RX100シリーズサイズの『CONTAX T』コンデジが欲しいです(^‐^)

京セラ：コンパクト・フィルムカメラ仕様

製品	CONTAX T3	CONTAX T2
発売日	2001/03/01	1990/12/01
新品価格	98,000円	120,000円
中古価格	約300,00円	約150,000円
レンズ	35mm/ƒ2.8	38mm/ƒ2.8
撮影モード	絞り優先プログラムAE	絞り優先プログラムAE
シャッター速度	1/1200〜16秒	1/500〜1秒
サイズ	105x63x30.5 mm	119×66×33 mm
重量	230g	295g

FUJIFILM X half 登場

FUJIFILM X40 の登場を期待していたら、富士フイルムより『X half（エックス・ハーフ）』が登場。

発売は、2025年6月。

この新コンセプトカメラは、とてもユニークなデジタルカメラで、アナログフィルムカメラの魅力を現代風に再解釈したモデル。
特に、1963年に発売された『FUJICA Half』の精神を受け継ぎ、縦型のハーフフレーム撮影スタイルをデジタルで再現。

スマートフォン撮影で慣れ親しんだ縦構図撮影に特化しており、2枚の組写真を作成する「2in1」機能、巻き上げレバーを模したフレーム切り替えレバーによる操作など、これまでにない撮影体験ができるカメラに仕上がっている。

X half：主な特徴

• センサー：1インチ（13.3×8.8mm）縦型CMOSセンサー（有効約17.7MP）
• レンズ：固定式32mm相当（f/2.8）
• 撮影形式：JPEGのみ（RAW非対応）
• ファインダー：光学式（0.38倍）
• ディスプレイ：2.4インチタッチスクリーン＋サブLCD
• 動画：1080×1440（縦動画）、24fps、スローモーション対応（最大200%）
• 重量：約240g（バッテリー・カード含む）
• 撮影枚数：約880枚撮影可能
• 価格：実売11万円ほど

アナログ感を追求したデザイン

フィルムカメラモード

36、54、72枚の「デジタルフィルムロール」を模倣し、撮影後にアプリで「現像」する体験を提供。

フィルムシミュレーション

クラシッククロームやアスティアなど13種類に加え、ライトリーク、ハレーション、期限切れフィルム風などの新エフェクトも搭載。

フレームアドバンスレバー

物理的な巻き上げレバーを操作することで、2枚の写真を組み合わせた「ディプティック（2-in-1画像）」を作成可能。

スマートフォン連携と共有機能

専用アプリ「X half」

写真の編集、ディプティック作成、フィルムシミュレーション適用に対応。

Instaxプリンター対応

撮影した写真を直接Instaxプリンターで印刷し、即座に物理的な写真として楽しめます。

X halfは、どんな人向けか？

SNSユーザー

積極的にSNSへ写真投稿しているクリエイティブな人。縦型センサーと3:4のアスペクト比は、InstagramやTikTokなどの縦型コンテンツに最適。

フィルムカメラ愛好家

アナログの操作感やフィルム風の仕上がりをデジタルで手軽に楽しみたい方に。

日常の記録を楽しみたい人

軽量・コンパクトなボディで、日常のスナップ撮影や旅行のお供に最適。

X half の注意点

RAW非対応

撮影後の高度なアプリ現像には不向き

固定レンズ

ズームレンズは採用してなく、レンズ交換はできないため、画角変更による撮影表現が限定される。

価格

機能に対して価格が高めとの声もあり、コストパフォーマンスを重視する方には注意が必要だ。
実売価格でミラーレス一眼の廉価モデル（レンズキット）が購入できる。

購入情報

「X half」は、2025年6月下旬に発売。オンラインストアでは予約受付を開始します。

• FUJIFILM X half
• FUJIFILM X half