『N-BOX(エヌボックス)』は2011年にデビューした軽自動車のトールワゴン(ハイトワゴン)です。
人気の高さもあってか、追加モデルやマイナーチェンジを繰り返していましたが、長年フルモデルチェンジされていませんでした。しかし、遂に2017年8月31日に期待の新型モデルが登場します。
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新型N-BOXの特徴
新しいN-BOXは全てが新設計であるため、従来モデルの気になる部分を改良・解消したり、新技術を搭載するなどして進化させています。
新型の注目する特徴はふたつ。
- 車体重量を約80キログラム軽量化。
- 全車に安全運転支援機能『Honda SENSING』の搭載。
約80kgの軽量化
トールワゴン軽自動車は4人乗車もちろんのこと、車内空間の広さを上手に利用することで荷物がたくさん載せることができるメリットがあります。しかし、車内空間を軽自動車規格いっぱいに広げることと、衝突安全性の向上を満たすために車の剛性を高くすると、どうしても重量が重くなるデメリットがあるわけです。
ところが、近年ではボディフレームの剛性アップと軽量化の両立と、構成部品の軽量化が可能になってきたため、新型のN-BOXでは車両重量を〈約80キログラム〉軽くすることができました。
最近の自動車は、快適性と安全性を向上させるための電装部品が多くなるなかで、これほどの軽量化を達成させるのは凄いことです。
ちなみに重量〈約80kg〉とは、お母さんと小学3・4年生のお子さんの体重の合計みたいなものです。これだけ軽くなると、走りも軽くなりますし燃費向上にもつながります。
全車にHonda SENSINGを搭載。
親子二人分の軽量化を達成した新しいN-BOX。そのほかにも素晴らしいことに、新モデル全車に安全運転支援機能『Honda SENSING(ホンダ・センシング)』が標準装備されることです。
Honda SENSINGは、車のフロントウィンドウにカメラ、フロントバンパーにレーダーを装備。
カメラで前方の物体の大きさや、どんなモノなのかを認識。レーダーでは前方の車やモノの位置・速度を認識。これらの情報から衝突軽減・歩行者接触低減などをサポートします。
どのようなサポート技術かといえば、
- CMBS:前方への衝突軽減ブレーキ
- 誤発進抑制機能:ペダルの踏み間違い防止(後進対応)
- 歩行者事故低減ステアリング:歩行者への接近を防止
- 路外逸脱抑制機能:道路・車線はみ出しを修正
- ACC:適切な車間をたもつクルーズコントロール
- LKAS:ふらつき防止の車線維持支援
- 先行車発進通知:前の車の進行をお知らせ
- 標識認識機能:道路標識をメーター内に表示
このように、カメラとレーダーからの情報によってブレーキやステアリングを制御したりドライバーに通知することで、快適な運転や事故回避を支援するシステムです。
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車内・インテリア
二種類のシート
新型モデルではインテリアのシートを二種類のタイプを用意。家族で使うユーザーに喜ばれるベンチシートのほかに、新開発の『助手席スーパースライドシート』を採用しています。
スーパースライドシートでは、助手席シートの前後可動範囲をスライド量で〈57センチメートル〉とすることで、後席のお子さんとの対面距離を短くしたり、後席から運転席へのウォークインを可能にしています。
また、助手席のスライド量を利用することで運転席横の空間を広げることで靴の履き替えができるようにしています。運転と歩行の靴を分けたいときに便利です。
家族構成や使用状況によって、ベンチシートか助手席スライドシートかをユーザーが選択できるようになっています。
インテリア
車内の造形はスタンダードな『N-BOX』とスポーティな『N-BOX Custom』では大きな違いはなく、見た目の色合いと手触りなどの質感で分けてあります。
『N-BOX』は明るめの色合いインテリアに、手触りがコットンのような繊維素材のシート。
『N-BOX Custom』はグッと色ひかえめな色合いに木目調パネルを追加。シートは本革調とスエード調と全体的に高級感のある室内に仕上げている。
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外観・デザイン
『N-BOX』のデザインは細かい部分の差はありますが、旧モデルとくらべて全体的なイメージが大きく変わるようなデザイン変更ではありません。フロントグリルが縦方向に厚くなったことと、テールライトの形状変更とクリアレンズじゃないところが目立つ変更点です。
ボディカラーは従来モデルと同じ方向性で、やわらかい色合いのペイントになっています。おなじくツートンカラーも用意されます。
『N-BOX Custom』のデザインは、フロントマスクのイメージを大きく変更。ライト周りは旧モデルは円形ライトの組合せでしたが、新モデルではLEDライトを積極的に採用することで独創的なコンビネーションライトになっています。
グリルは開口部の大きいアッサリとしたデザインになり、フロントスポイラーもグリルと合わせたデザインになっています。落ち着いたモダンデザインは、広い年齢層に支持されそうです。またカスタム系らしくスポイラーなどは凹凸がハッキリした形状。テールライトはアンバークリアに変更されています。
ボディカラーは、従来モデル同様に濃いめの色が多く、ツートンカラーのペイントでもレッド以外は落ち着いた組み合わせになっている。
あとがき
新型N-BOXは、8月31日に全国リリースになりますが、すでに全国の販売店では先行予約を受け付けており、先行予約特典のような値引きがおこなわれているようです。
新型の走りや乗り心地などのフィーリングなどが気になりますが、私は自転車に乗るため、後席を折り畳んだ状態での積載能力が気になるところです。後日、試乗レビューをふくめ室内実寸を計った情報も掲載します。
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