前回の試乗前の車体情報に続き、今回は機能装備充実のカスタムZの実走です。試乗できたのは、カスタムZターボのメーカーオプションフル装備車。
自動車レビュー
カスタムZ試乗
さて、運転席のドアを開けると車内やシートなどは、カスタム系ならではの黒色を前面に押しだした落ち着いた雰囲気。
同シリーズ「スペーシアカスタム」との車内デザインの差は、構成パーツの色がすこし違う程度。ブラックで統一されたカスタムと比べてアンバー系のシャンパンゴールドのアクセントが各部に施されています。あと速度計まわりの表示色が「カスタム」の青系から白系へ変更されています。
シート柄はブラック系でありながら赤いポイントステッチのアクセントがあります。
実走
近年のキーレスエントリーシステムと同じで、エンジン始動はボタンの一押しでOK。メーターの右下には、ハイブリッドシステムの状態がわかる表示がされます。
ディーラーの駐車場から一般道へ入り加速。アクセルを大きく踏み込んでいませんが、緩やかに加速して時速50キロくらいにスルスルと到達。加速に必要としたエンジンの回転数は2000プラスくらいなので、ターボ加給による恩恵は少ないでしょうか。ちなみにエンジンの暖気が十分でないとモーターアシストは作動しない設定です。
エンジン回転数が3000あたりになると、ターボ加給らしい加速がはじまり、その加速感は身体でもシッカリ体感できます。これなら、4人乗車や山道を上がるときには頼もしいパワーとなるでしょう。
乗り心地
走り出してすぐわかるのが少しタイトな乗り心地。スポーティーな走りにこたえたカスタム系なので、足回りの設定が若干ハード。それに[165/55R15 75V]タイヤの扁平率などの硬さが加算される。そういった設定によって、コーナーリングで車体が大きく傾くことはないです。
ハンドルを左右にふったフィーリングは、クイックでもないがモッサリもしていない。タイヤの情報がハンドル伝わるダイレクト感は低い。旋回でハンドルを切る場合、特にフィーリングが軽くなることもなくシッカリしている。遊びが大きいわけでもなくストレスを感じさせない。
静穏化
走行中のロードノイズやそれ以外の騒音は、試乗のタウンスピードでは十分に遮蔽されており静か。これで音楽などかけていればロードノイズは分からない。スズキの軽自動車は、すこぶる軽量だが静音化にも問題はない。試乗した日は天候が良かったが、雨天時の遮蔽性には興味がありますね。
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モーターアシストの効果
この試乗で残念だったのが、モーターアシストのフィーリングが確認できなかったところ。
試乗は20分以上の時間があったので、エンジンの暖気も十分と思ったのですが、ディスプレイ上で確認する限りモーターアシスト駆動は実行されていません。モーターのバッテリーも半分以上充電されていたので作動条件は揃っていたはずなのですが。ただ、モーターアシストがなくても平地の市街地をスムーズに走行できたので、走行ポテンシャルは十分でしょう。
ちなみにターボモデルにはステアリング周りにCVT変速のパドルシフトがあるのですが操作するの忘れてました…また次回に確認しましょう。
全方位モニター
近年販売される車に、ほぼオプションとして装着が可能なのが「全方位モニター」。駐車するときに車の真上から全方位の状況を車内モニターで確認できる優れもの。
試乗の最後にディーラーの駐車場で試してみました。個人的に思うのが、駐車場にまったく車が止まっていないと目標物がなくて、駐車枠にバック駐車させるのが難しいのですが、全方位モニターだと、すべての駐車枠線が上方から確認できるため非常にスムーズに駐車できます。
また、車両後方を映し出す部分には、3色色分けされた平行線が映し出されます。これは自動車後方のスペースを色付きのラインで段階的に表示しています。駐車している車両との距離感がリアルタイムでわかるため接触する心配ないでしょう。
やはり、全方位モニターは便利ですね。
まとめ
スペーシアシリーズのマイナーチェンジで追加された、個性的フロントマスクのカスタムZ。
基本的な走行性能は従来モデルとかわりはないものの、あたらしいZ系のリーズナブルな価格とモーターアシスト機能は、他社のハイトワゴンと比べてアドバンテージが高く、かなり戦略的なモデルになっています。
今回の試乗ではモーターアシストのチェックができていませんが、再び試乗して他のフィーリングも追記しようと思います。
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