
2026年に新登場したPanaracer GRAVELKING ZX は、グラベルタイヤとしては『高速系』で、国内外のメディアでも、かなり注目されているタイヤだ。

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総合評価の傾向

Gravelking ZXの主な特徴は:
- 「かなり速い」
- 「舗装+硬いグラベルに強い」
- 「セミスリックとして完成度が高い」
特に、45c~50cというタイヤの太さから考えても、38c~43cのグラベルロードタイヤに近い速度感があり、ダートでも豪快な速度で走り抜けます。
高評価なポイント
転がり抵抗がかなり軽い
もっとも好印象なのが「転がり抵抗がかなり軽い」ということ。タイヤ表面のセンター部分がほぼスリックなのでで、走りは非常に軽快。

特に、以下のような路面状況なら非常に軽快。
- ターマック(舗装路)
- 締まったグラベル(砂利道)
また、タイヤが太いので、低めのエア圧なら砂利のショックを上手く逃がせるので自然と速度も上がります。
地元の阿蘇周辺なら、以下のようなルートも相性が良い。
- 舗装路・未舗装林道のミックス
- 火山灰やフラットダートのルート
- 林道を繋いた長距離グラベルルート
コーナリングが自然
グラベルキング ZX のタイヤ接地面は「3ゾーントレッド」を採用。

- センター:締まったグラベルでスピードを引き出すためにスリックを採用。
加速の鋭さと巡航スピードが際立つ走りを実現。 - 中間:トラクションを確保するため、スリック部の両サイドに”鬼目ヤスリ”を採用。
スリックだけではグラベルの状態によって、頼りなく感じる場合があるが、その弱点を補い、踏んだ力を路面に伝えることができる。 - サイド:コーナリング時のコントロール性を実現するために採用したノブ配置。
カーブ進入時に前後および左右方向の力が同時に作用することで起こる、路面との間のズレを抑えるために、トレッド面の横方向の踏ん張り(せん断剛性)を高め、旋回中の力の向きに踏ん張りがきくようにノブを配置。
このトレッドパターン構成により、「倒し込んだ時に急にグリップ感が変わらない」というメリットがあります。
一般的なスリックタイヤだと:
- ストレートは走りが軽く速い
- グラベルのコーナーでグリップしない
というスリックの欠点をかなり減らしている。
チューブレス化しやすい
近年発売されている自転車用の高性能タイヤの多くはチューブレスに対応しています。
GravelKingシリーズも大径ワイドタイヤの多くがチューブレス化することが可能です。

チューブレス化の難題の一つに、ホイールへ装着するときのタイヤビートのセットアップがあります。
Panaracer の近年モデル全般に言われていますが、タイヤビードが『しなやか』であるためビートが上がりやすく、装着が比較的簡単な点(メリット)があります。
ワイドサイズ(45C・50C)の展開
GravelKingのタイヤ幅のラインナップは、『700×26C』から『29×2.10-inch』までの幅広く用意されています。
新しいラインナップとなる GravelKing ZX はワイドサイズの『700×45C・50C』のみの展開。

近年の発売されるロードバイクに採用されるホイールセットはワイドリムがトレンド。
とくにグラベルロードバイクに採用されるホイールセットは、ワイドタイヤ装着を前提としているため、アドベンチャー要素をふくめたグラベルライドに『700×45C・50C』サイズは最適といえる。
- 700×45C:オンロードを含め高い速度の維持・走破性を併せ持つ。
- 700×50C:高いグリップ・衝撃への対応と快適性を重視
知っておきたい気になる点
グラベルキングは走行する路面状況によって、最適なトレッドパターンを選ぶことができる優れたタイヤシリーズ。
GravelKing ZX はどのような路面状況を走行するのが得意・苦手なのか、メリット・デメリットをあげてみました。
泥や深砂利は苦手
GravelKing ZX は高速走行を重視した設計なので、以下のような路面条件は苦手です。
- 泥道(マディロード)
- 深い砂利道(ディープグラベルロード)
- 小岩の多い道(ストーンロード)
- 荒れたトレイル(ラフトレイル)
これらの泥・荒れたルートでの走行は、グリップ性能が一気に低下するため、なるべくルートを変更して避けるか、特に危険箇所はバイクを押してクリアした方が良い。
なお、荒れたルートを走行する本格的なオフロードや、MTB寄りグラベルロードであるなら、GravelKing SK / X1 / EXT の方が最適でしょう。
ウェット性能への不安
以前の GravelKing シリーズでは「濡れた舗装でやや滑る」というユーザーの声が一部ありました。
GravelKing ZX では新開発のコンパウンドを採用していますが、個人的には雨天レビューが難しいので、ウェット性能についてはプロ・ハイアマチュアや長旅ユーザーの評価待ちです。
耐久性はまだ検証段階
タイヤの耐久性については発売直後なので、『摩耗速度』』『耐パンク性』などのレビューは、しばらく先になりそうです。
ただ、Panaracer のスポーツ系高性能タイヤについては、全体的に:
- グリップ性能重視
- 軽快性重視
- 超耐久性タイヤではない
以上のような傾向があります。
どんな人に向いているか
GravelKing ZX は、かなりハッキリした傾向のあるタイヤです。

- 向いている人
- グラベルレースに参加したい人
- 舗装率50%以上のライドが多い人
- 「太いタイヤでも速く走りたい」人
- ロングライドやバイクパッキングを楽しむ人
Panaracer GRAVELKING ZX は、「ロードバイクの軽快さを残しつつ、グラベルも速く走りたい人」に向いているタイヤです。
特に、舗装路と締まった砂利道が混在するコースを長距離走るライダーから高く評価されています。
センター部分がスリック寄りのため舗装路で非常によく転がり、ロードタイヤに近い巡航性能を発揮します。
一方で、ショルダー部分にはグリップ用ノブがあり、コーナリング時の安定感も確保されています。
- 向かない人
- 泥道(マッドロード)を走る人
- ガレ場(ストーンロード)を走る人
- テクニカルなラフロードを走る人
逆に、泥道・深砂利・岩場中心のハードなオフロード用途にはあまり向いていません。
その場合は同シリーズの Gravelking SK や Gravelking EXT の方が適しています。
Gravelking ZX は、「未舗装も走れる高速ロード寄りグラベルタイヤ」という位置づけのモデルと言えるでしょう。
Panaracer Gravelking ZX タイヤ は、「舗装路も速く走りたいグラベルライダー」に向いているタイヤ。
センターがスリック寄りなので転がりが軽く、舗装+締まった砂利道のミックスコースで高い性能を発揮します。特に、グラベルレースやロングライド、ロードバイク感覚で走りたい人に好評です。
一方で、泥道や深砂利、岩場中心のライドにはあまり向きません。舗装率50%以上のルートを快適かつ高速に走りたい人に適したモデルです。
他モデルとの比較
GravelKing の種類は、日本未発売の『EXT』を含めると、5種類のスリックパターンのモデルが販売されています。
| GravelKing Slick | 舗装最速 |
|---|---|
| GravelKing SS | 万能セミスリック |
| GravelKing ZX | SSよりさらにレース寄り高速 |
| GravelKing SK | オフロード重視 |
| GravelKing EXT | 泥・荒れ路面向け |
Panaracer公式サイトの「GRAVELKING」シリーズに追加された GRAVELKING ZX は、近年のグラベルロード市場で求められている「高速性」と「未舗装対応力」を高いレベルで両立したタイヤとして注目されています。

X1とSSの性能を合わせ持つZX
実際に海外のグラベルライダー界隈でも『ZX』はレース向けセミスリックという位置付けで評価されており、舗装路と締まったグラベルを高速で走りたいライダーから好評を集めている。
GRAVELKING ZX 最大の特徴は、センター部分をほぼスリック形状にした、転がり抵抗の低い設計であること。
これにより舗装路ではロードタイヤに近い軽快感があり、巡航速度を維持しやすい。
一般的なグラベルタイヤのトレッドはブロックパターンがあり、そのブロックが大きくほど安心感が増す一方で、舗装路では抵抗感が強くなりやすい欠点があります。
しかし、GravelKing ZX ではタイヤセンターを『GravelKing 無印』のようにスリックにしつつ抵抗を極力減らしながら、ショルダー部にしっかりしたノブを配置することで、コーナリング時のグリップ力を確保しています。
この『速いのに曲がりやすい』という点は、グラベルライダーにとって高く評価されることでしょう。
日本のグラベルライドに最適なタイヤ
また、GravelKing ZX は舗装率の高い日本のグラベル環境とも相性が良いと思います。
日本のグラベルライドは海外のような長大なダートではなく、「舗装路+林道+農道」の組み合わせが多いため、オンロード性能の高さが非常に重要です。
その点で GravelKing ZX は、ロードバイクに近い感覚で走りながら、未舗装にも安心して入っていける絶妙な立ち位置にあります。
実際、阿蘇周辺の火山灰を多く含むフラットダートや、林道グラベルツーリングなどに使用してみると、走りの軽さとコーナーリングでのグリップを両立している GravelKing ZX のトレッドパターンは非常に使いやすい。
私個人の設定では、多様な路面シーンに対応できるように、前輪に GravelKing SK、後輪に GravelKing ZX を装着して、悪路でのグリップと軽い走行感を両立させています。
楽にビートが上がるTLR化メリット大
さらに、Panaracer 独自の「TuffTex ケーシング」や「BeadLock」技術も評価ポイントです。TuffTex は軽量性を維持しながら耐パンク性を高める構造で、ロングライド時の安心感につながっています。
また BeadLock はチューブレス運用時のビードの上がりやすさに配慮されており、フロアポンプでも比較的簡単に装着可能。
近年はグラベルタイヤのチューブレス化が一般的になっていますが、その作業性の良さは GravelKing ZX の隠れた魅力と言えるでしょう。
過酷なマッド路面は苦手
一方で、ZX にも弱点はあります。もっとも多く指摘されているのは、泥や深砂利への弱さです。
GravelKing ZX は高速巡航を重視したタイヤなので、マッド路面や大きな浮き砂利ではトラクション性能が限定的になります。
本格的な山岳グラベルや荒れた路面を重視する場合は、同じ GravelKing シリーズでも SK や EXT(日本未発売) の方が向いています。
GravelKing ZX は『どこでも走れる万能タイヤ』ではなく『速く快適に長距離を走るためのタイヤ』なので、その日に走行する路面状況や天候に合わせた選択(タイヤ交換)がおすすめ。
GravelKing ZX レビュー:まとめ
総合的に見ると、GravelKing ZX は「ロード寄りの高速グラベルタイヤ」として非常に完成度が高い。
特に、舗装路のスピード維持を重視しながらも、700 × 45〜50Cクラスのショック吸収性や未舗装でのグリップ能力を求めるライダーには魅力的な選択肢となるでしょう。
反対に、泥道や岩場を積極的に攻める用途では、よりブロックの深いモデルの方が適しているのは間違いありません。
グラベルレースやロングライド、ツーリングを高速かつ快適に楽しみたい人にとって、GravelKing ZX はかなり有力なタイヤと言えるでしょう。
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GravelKing ZX のタイヤ幅はワイドサイズの『700×45C・50C』のみの展開。

その他には、ユーザーの走行状況や、耐パンク性能、軽量化にあわせて『standard(スタンダード)』『plus(プラス)』『R』の3タイプの選択が可能。

カラーは、タイヤサイドスキンのみ違いがあり、standardとplusが『黒』『茶』、Rのみ『アンバー』となる。
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