『OPEN CYCLE(オープンサイクル)』は、2012年に創業をスタートした新しい自転車ブランド。創設者の一人はジェラルド・ヴルーメン氏で、フィル・ホワイト氏と共に『Cervélo Cycles(サーヴェロサイクルズ)』を興した人物で有名ですね。
その鬼才エンジニアの彼が、長年温めてきたMTBバイクを実現するためにスタートしたのがOPEN CYCLEなのです。そして今回、このブランドから初のグラベルロードバイクが登場しました。
文明堂 | V! カステラ(スポーツカステラ) |
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OPEN CYCLE
モデル名は『U.P.(Unbeaten Path)』です。
UPは、スマートなロードバイクシルエットでありながらも、マウンテンバイクの方向性を融合させたグラベルモンスターです。
このバイクには、シクロクロスバイクとは違った『GravelPlus』という新フレームを設計。ターマックはもちろん、グラベルロードをも高速で駆け抜けます。そして、なおも走行する範囲を超えシングルトラックの走破も視野に入れています。
その走破性を実現するのがタイヤクリアランスの広さ。装着できるホイールサイズとタイヤは、ロードバイクの概念を大きく超えています。
対応するホイールとタイヤは、
- 700c (29er) リム + 28mm ロードタイヤ
- 700c (29er) リム + 32mm シクロクロスタイヤ
- 700c (29er) リム + 40mm シクロクロスタイヤ
- 650b (27.5) リム + 2.1インチ マウンテンバイクタイヤ
以上のように、700cなら40ミリ幅のグラベルタイヤ。650bであれば2.1インチ(55ミリ)幅のMTBタイヤが装着可能です。こういったタイヤ設定だけでも、バイクの方向性が分かっていただけると思います。
このハードテールMTBのような強さをもつフレームは、非常に軽く強いハイモジュラスカーボンで、フレーム重量は1150g。完成車では(オレンジフレーム)、ドライブトレインがSRAM(スラム)FORCE CX1に油圧ディスクブレーキを装着して約7.9kgです。【重量について:参考完成車は、かなりカーボンパーツを採用してます】
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フレームの詳細をみていくと、太いタイヤの装着を可能にしたリア周りに特長があります。
まずボトムブラケット上部と背後には、大きな体積をもち剛性をあげた部分があります。ここでは横方向の強度を高くあげ、左右比対称で大きく広がったチェーンステイとシートステイを支えます。ボトムブラケットには『BB386 EVO』を採用して高いフレーム剛性と合わせています。また、高い剛性を保つためにリアアクスルは12 × 142ミリスルーアクスルを採用。
シートポストは27.2ミリ。シートステイはわずかに薄いオーバル形状で、チェーンステイのエンド部分とあわせて、縦方向の振動吸収性を高めています。
フロント周りは、操作性に大きく影響を与えるためフラットアウト形状のダウンチューブを採用。軽量な部分でも剛性を維持させている。これと、トップチューブには積載性をアップさせるためフレームバッグマウントを施してあります。
ヘッドチューブはテーパード化され、それに装着されるテーパードステアラーのカーボンフォークは、通常のロードバイクと比べると格段に太く強度の高さがうかがえます。フロントアクスルは15ミリのスルーアクスルです。
他の特長は、フロントチェーリングの仕様によってフレームカスタマイズが可能。これは、2×10/11、1×10/11、Di2によってフレームを専用仕様に加工します。シングルチェーンリングを選択されたばあいディレイラーハンガーを削除してスッキリさせることもできます。
また、ケーブルやホース類はフレームに内装され、電動変速のバッテリー内蔵にも完全対応します。
このスペシャルなグラベルロードのフレームカラーは、オレンジとブラウンの2色。出荷予定は2015年7月頃、販売はフレームとフォークのセットで価格は2900ドルの予定です。いづれ日本国内でも販売されると思い【現在問合せ中】ますが、販売ルートは以前に比べると細い状態です。そういった状況をふくめ、新しい情報をキャッチ次第アップ致します。
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