ロードバイクやシクロクロスバイクに興味が深い方なら、ベルギーのバイクブランド『RIDLEY(リドレー)』をご存知の方も多いことでしょう。
自転車が国技の国である、こちらのブランドでは、ロードバイクはもちろんのこと、TTバイクやシクロクロス、それにマウンテンバイクと幅広いラインナップをそろえていますが、ひとつ足りないバイクがありました。
そう、グラベルロードバイクです。
世界的に広がりをみせるグラベルロードバイクは、自転車ブランドのニューバイクとして開発が急ピッチで行われているジャンル。そこにRIDLEYが加わりました。
RIDLEYが現在公開しているバイクはプロトタイプモデルで、モデル名は『X-TRAIL(エクストレイル)』。シクロクロスとの共用仕様ではなく、グラベルロード専用として開発しています。
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RIDLEY X-Trail
X-TRAILのフレームはカーボン製でディスクブレーキ専用設計。また、プロトタイプだからかカーボンチューブの表面にクリアコートは施してありません。
フレーム全体のジオメトリを見ていくと、同社のロードバイク特有の『高いボトムブラケット』と『傾斜が急なヘッドチューブ角』などの仕様とは共通しておらず、いずれも『少し低いボトムブラケット』と『緩いヘッドチューブ角』の違いが見受けられるようです。ちなみにボトムブラケットはBB86を採用しています。
このバイクのチェーンステイは、シクロクロス並みの短さであるため、他社のグラベルロード(SALSA WARBIRD)などと比較すると、ホイールベースは短めになるようです。
RIDLEYのシクロクロスバイクは人気が高く、高性能なカーボンフレームを採用した『X-NIGHT』が用意されています。そのバイクとシルエットを見比べてみると。全体的にスリムなシルエットです。とくにシートステイは振動吸収性向上のためか、かなり細身に仕上がっています。
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フォークも新たに設計され、15ミリのスルーアクスルを採用。フォークのステアラーは強度を上げるためテーパード仕様とされています。
それと、このフォークには、ホイール脱着時にブレーキローターとフォークの接触からカーボン表面を保護するためのスクラッチガードプレートを装備しています。
タイヤクリアランスは、グラベルロードの特徴でもある太いタイヤ装着を前提に設計され、25ミリから40ミリ幅のタイヤを装着可能としています。画像では700c × 38ミリタイヤをホイールに装着していますが、フレームとの間には十分な隙間があります。そして、リアのアクスルには、12ミリ × 142ミリのスルーアクスルを採用。
ブレーキはディスクブレーキ専用設計。ブレーキキャリパーを固定するマウントには、SHIMANO(シマノ)のフラットマウント規格を採用。ブレーキのオイルラインチューブとシフターケーブルなどは、フレーム内装式とされスマートな仕上がりをみせています。
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このX-TRAILはプロトタイプなので、まだ多くの情報が公開されていません。
しかし、リリースは今年の8月を目指したスケジュールとなっており、ジオメトリやシルエットが大きく変化する可能性は低いと思います。このスマートなグラベルロードの正式な登場が待ち遠しいですね。
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