【新型2018】クロスビーにスポーツ自転車を載せる

ロードバイクの固定方法 積み方 乗せ方 スズキ Xbee クロスビー
近年はスポーツサイクルに乗るユーザーが増加中。また、より遠方でサイクリングを楽しむために、クルマへ自転車を積載するドライバーが増えてきました。

クロスビーは普通乗用車であるため、見た目が似ている軽乗用車のハスラーより荷物の積載容量が増えています。このあたりをチェックして乗せ方を探ってみました。


Xbee 自転車積載

Xbee 自転車の積載

後席ラゲッジスペース[2018 クロスビー 自転車積載]
ワゴンやハッチバック車両で荷物を最大限に載せるときは、リヤシート倒して載せるのが一般的。クロスビーも同様な方法で、たくさんの荷物を載せることができます。下画像はスズキ自動車が公式に発表している荷室床の広さ情報です。
荷室寸法・幅と長さ[2018 クロスビー 自転車積載]
この情報で気になったのが〈3番〉の荷室床面長〈1,165 mm〉です。意外と短いと思って実車を確認したところ、倒したリアシートと前席との間にかなりスペースが空いていました。
荷室のスペース(隙間)[2018 クロスビー 自転車積載]
自転車を載せるばあい、バイク自体の接地面が少ないため、要所を支えることができれば大丈夫です。必ずしも前席の後まで床画である必要はありません。重要なのは、リアゲート(バックドア)から前席までの空間の長さです。この長さは前席シートのスライド量とリクライニング量に関係してくるため、ドライバーの体格や座り方によって荷室空間の長さに違いがでてきます。
私の身長は〈約166 cm〉で、体格は少し痩せ気味。以前からスポーツドライビングの姿勢が慣れているので、座席はハンドルに近くリクライニングは浅いドライビングポジションです。そのため、リラックスしたポジション設定の人より後部ラゲッジスペースは広めになります。

それを考慮してもらっての、リアゲート(バックドア)から前席背面までの長さは〈実測:1,400 ミリ位〉でした。1400 ミリくらいの長さだと、大人が乗る自転車をそのまま積載することは無理ですが、前輪を外すことで積載できる可能性があります。

積載について

下の項目で述べている積載条件は、自転車を「真っすぐ載せる方法で積載が可能か?」を判断しています。たとえばスポーツ自転車を一台載せるなら、積載するスペースは後部座席の左右どちらか半分のみ使用することになります。


前輪を外して乗せる

以下の自転車の積載状態は、前輪を外した状態でフロントフォーク先端から後輪のタイヤ面までの大きさです。参考までに、身長〈約166 cm〉の私が乗っているスポーツバイクでチェックしてみます。バイクの大きさはホリゾンタル(仮想トップチューブ)長で表しています。

車載スポーツバイクの種類

ロードバイク
ロードバイク[2018 クロスビー 自転車積載]
ホイールサイズ〈700 c〉、トップチューブ長がホリゾンタルで〈520 mm〉のバイクは、荷室長〈1,400 mm〉に収納可能(条件付き)。ただし、サドル、ステムやドロップハンドルの長さ形状によって接触する場合があります。
クロスバイク
クロスバイク 大きさ スペーシア 自転車 車載 乗せ方
ホイールサイズ〈700 c〉、トップチューブ長がホリゾンタルで〈525 mm〉、ホイールベース〈1016 mm〉のクロスバイクは、荷室長〈1,400 mm〉に収納可能。
MTB・26インチホイール
MTB 26インチホイール[2018 クロスビー 自転車積載]
ホイールサイズ〈26インチ〉、トップチューブ長がホリゾンタルで〈570 mm〉のバイクは、荷室長〈1,400 mm〉に収納可能ですが、ライザーバーのハンドルやサスストロークが長いとリアハッチに引っかかる可能性あり。
MTB・29インチホイール
MTB 29インチホイール[2018 クロスビー 自転車積載]
ホイールサイズ〈29インチ〉、トップチューブ長がホリゾンタルで〈585 mm〉のバイクは、荷室長〈1,400 mm〉に収納不可。
アドベンチャーバイク
アドベンチャーバイク[2018 クロスビー 自転車積載]
ホイールサイズ〈29インチ〉、トップチューブ長がホリゾンタルで〈580 mm〉のバイクは、荷室長〈1,400 mm〉に収納不可。

項目の『アドベンチャーバイク』とは、砂利道などの悪路を長距離走破できる『MTB』と『クロスバイク』の中間的なスポーツ自転車。アドベンチャーバイクに関する情報は〔Toughroad SLR1 レビュー〕にて掲載しています。


これによって分かったのは、ラゲッジフロア長〈1,400 mm〉へ自転車が積載できるかの最大の要因は、ホイールサイズとタイヤサイズにあるようです。一部、ハンドル形状や大きいフレームサイズが要因になることもあります。ロードバイクなどのドロップハンドルの接触は、ハンドルの角度を変更するか取外すことで問題解決できるでしょう。

あと、意外と見落としがちなのがリアハッチドアの高さ『荷室開口高』です。クロスビーの開口高は〈800 ミリ〉と予想外に高さに余裕がありません。ロードバイクやクロスバイクのばあい、前輪を外せば高さが〈800 ミリ〉を下回るので問題ありませんが、MTB のようにサスペンションが装備されたり、ハンドルバーの両端が跳ね上がったライザーバータイプのハンドルが装着されていると、前輪を外しても自転車がテールゲートに引っかかって積載に問題が出てくるかもしれません。MTB を積載したいなら自転車のサイズを入念にチェックしましょう。


フォークで固定する:車載ベース

車体が小さいスポーツ自転車なら、後席片側をたたんでフラットにすれば車載ができますが、固定していないとバイクがガチャガチャと動いて安定しません。そんなときは、前輪固定用の車載ベースにフォークを固定すれば、安全に自転車を運ぶことができます。
フロントフォーク固定 車載ベース[スポーツ自転車 車載 積載]
また、助手席も前に倒して前後席をフラットにすれば、ほとんどのスポーツ自転車の前輪を外すだけで車載が可能になるでしょう。こんな場合でも車載ベースをフォークに取り付ければ、移動中に発生するバイクの左右の揺れを抑えることができます。

前輪固定用

ホイールバッグ


前後輪を外して乗せる

ホイールサイズとタイヤサイズの大きさが原因で積載できないばあいは、前後輪のホイールを取外すことで解決できます。荷室長が〈約1,400 mm〉あるわけですからほとんどの自転車が収納可能になります。
前後ホイールを外して載せる [クロスビー 自転車固定 積載]

車載ベースによる固定車載

自転車の前後輪を外して自動車に乗せるばあい問題になるのが固定方法です。

とくに後輪を外すと、ディレイラー(変速機)とチェーンが直に接触することになるため、そのまま積載してしまうと破損・故障・車内汚れの原因になります。
そのようなトラブルをシンプルに回避できるできるのが『車載ベース』や『エンドサポート』などの車載用に開発された自転車アクセサリーです。
フロントフォーク固定 車載ベース[スポーツ自転車 車載 積載]リアエンド ディレイラー 保護アクセサリー[スポーツ自転車 車載 積載]フロントフォーク固定 車載ベース[スポーツ自転車 車載 積載]リアエンド ディレイラー 保護アクセサリー[スポーツ自転車 車載 積載]
これらの車載キットの役目としては、前輪の車載ベースが自転車の揺れ防止の固定用で、後輪のエンドサポートがディレイラーハンガー・ディレイラー・チェーンの保護用となります。
また、外した前後輪を収納できるホイールバッグがあると積載・持ち運びが楽になります。
タイヤ・ホイール収納袋 軽自動車 自転車 乗せる 固定方法タイヤ・ホイール収納袋 軽自動車 自転車 乗せる 固定方法

前輪固定用

後輪保護用

ホイールバッグ


輪行袋による複数台の車載

前後輪を外して持ち運ぶ手段に『輪行』といった公共交通機関で自転車を運ぶ方法があります。この輪行用袋に入れることで、外したホイールとフレームをセットでパッキングできるので、ラゲッジフロアを汚さず省スペースで収納できます。
輪行袋に収納して積載[2018 クロスビー 自転車積載]

このように、クロスビーの荷室にスポーツバイクが搭載できることが分かりました。いずれは、クルマで自転車を運ぶパッキング方法も掲載したいですね。

輪行袋で傷汚れ防止

輪行袋に収納して積載[2018 クロスビー 自転車積載]
自転車をクルマに乗せるときに、ラゲッジルームの汚れや傷つきを防止する輪行袋は、自転車の種類、前輪だけ外す、前後輪を外す、といった条件によって袋の大きさや付属品に違いがあります。また輪行袋にはショルダーベルトが付属するため、自転車を分解収納したまま持ち運びが可能です。

車載するクルマの荷室の広さや、積載量におおじて種類別の輪行袋を使い分けるのも便利でしょう。



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