『SALSA(サルサ)』から2016年モデルのアナウンスがされました。その中には新しいコンセプトのニューバイク複数ふくまれており、SALSAの活発な動きには目を見張るモノがあります。
その中から、ご紹介するモデルは『Marrakesh(マラケシュ)』です。
Marrakeshは、大陸横断向けに開発されたヘビーデューティなロングツーリングバイク。フレームとフォーク、標準のキャリアすべてが、積載される大量の荷物に耐えうる設計です。
ちなみに、モデル名の『マラケシュ』とは、モロッコ中央部の都市の名で、ラバトの南西約280kmのアトラス山脈山麓の丘陵地帯、テンシフト川の南岸に位置する、別名「南の真珠」と呼ばれています。
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SALSA Bikes
この新しいバイクには、ドロップバーとフラットバーを採用する2種類のバージョンが提供され、各バージョンに最適化されたフレームジオメトリを用意しています。この二つのフレームは、安定性とより良いスタンドオーバークリアランスのため、低いブラケット位置にしています。
Marrakeshは、伝統のロングツーリングバイクを目指したモデル。荷物を満載した状態でもバイクを安定させ、容易な取り回しができるように仕立てている。また、ターマックやグラベルロードなど長距離走行で遭遇するあらゆる路面に適応させるため、マウンテンバイクよりも低いボトムブラケットと長いチェーンステイ、それにロングホイールベースを採用しています。
伝統のロングツアラーバイクでも、フレームは次世代の最新設計。フレーム素材は『Cobra Kai』クロムモリブデンチューブを採用。チューブを内部と外部で突き合わせることでフレーム強度を上げている。スチールフレームにすることでフレーム損傷による溶接修理に対応させています。
また、リアフレームエンドには『ALTERNATOR DROPOUT(オルタネータードロップアウト)』機構を装備。ツーリング先でディレイラーを破損して変速不能になったばあい、容易にシングルスピード化することができ、緊急的に走行することが可能になります。
積載に必要なキャリアマウントには、専用の135低床ラックを標準で装備。フレームには3つのボトルマウント、フォークには3穴ケージマウントを用意。また、従来のフロントパニア積載に対応するためのラックボスも備えています。
タイヤクリアランスは、29インチ × 2.0インチまでか、フェンダーを装着する場合は700c × 40ミリです。従来のランンドナーバイクと比べ、幅広いタイヤが選択できることで、積載する重量や走行ルートによって多様に対応できます。
ブレーキは、重量級ロングツアラーを強力に制動させるディスクブレーキに対応し、180ミリのディスクローターを装着可能としています。
ロングツーリングファン注目の『Marrakesh』。このバイクの発売時期は、アメリカ本国で10月頃となっています。販売価格は、US $で両バージョンとも$1599、フレームセットが$650です。
Marrakesh 仕様・ジオメトリ
Marrakeshのラインナップは、ドロップバーとフラットバー仕様の各1種類のみ。
両バージョンともドライブ系やコンポーネントはほぼ共通で、ハンドルバー形状によってシフターとブレーキレバーに違いがあります。ドライブトレインはメインコンポーネントにSHIMANO(シマノ) Deore(デオーレ)を採用。クランクはFC-M590でチェーリングが48x36x26tのトリプル。リアディレイラーはM592 shadowの9速。カセットスプロケットは11-34tです。
なお、変速には『microSHIFT(マイクロシフト)』のサムシフターを操作。フラットバーはブレーキレバー付近。ドロップバーはバーエンドに装着されます。
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