前回のKONA Roadhouse 実走レビュー[Review 2]は、パンクに備えて、ホイールに適合するバルブ長の予備チューブを準備することでした。走行する前に予備チューブ確認は重要なことです。
今回の試走で使うタイヤの空気圧【3ber】は、フィッティングの時と同じ。装着されるタイヤは[Schwalbe S-One]で推奨エア圧は【3.5〜5.5ber】です。
エア圧が低いとパンクの可能性が高くなりますが、このタイヤの場合、少し低めでギャップを通過しても、まだ安全マージンがあると感じました。もちろん、ギャップを通過するときは抜重をしています。あと、ライダーの体重【私は56kgくらい】という要素もあるので一概に言えないのですが。
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Roadhouse 試走
さて、エア圧調整が済んだところで『Roadhouse(ロードハウス)』発進です!
注意書きのステッカーを剥がし忘れている…
加速/巡航/登坂
スリック系のタイヤを履いたバイクは、アウターチェーリングからの漕ぎだしも軽やか…と言いたいところですが、鉄フレームは2kg近い重量があるため、ある程度漕ぎだしは重い。ここは意識してペダリングする必要があります。
スピードが乗ってくると巡航スピードは維持しやすい。一般的な向かい風でも、とくに気になることなく前進します。このように、平地を走る場合は「鉄素材だから」という意識は薄いでしょう。
しかし、坂道にさしかかって傾斜が上がってくると、スチールフレームであることを教えてくれる重量に重力が掛かり始めます。斜度の高い登坂では、ペダリング入力を考えずに変速していると、いつの間にか一番軽いギアのインナーロー[インナー34t、ロー32t]で走行しています。
私は貧脚なのでパワーもトルクが低いです。でも、同じルートをシクロクロス『GIANT TCX 0』のインナーロー[インナー36t、ロー30t]より意識的に入力しないと速度は落ちていきます。もちろん、シクロクロスのタイヤはブロックタイヤです。
また、ダンジングで加速する場合、カーボンフレームだとフレームの存在を忘れてしまいそうになりますが、このスチールフレームだと意識しなくてもフレームの存在を教えてくれます。
乗り心地/振動吸収性
スチールチューブを選ぶユーザーのほとんどが、鉄ならではの振動吸収性や乗り心地に期待してクロモリチューブバイクを求めていると思います。
Roadhouseは、イギリスのチューブメーカ『Reynolds(レイノルズ)853』を採用しています。このチューブは軽量で耐久性が高いことで有名。このバイクはスポーツ指向に振られたグラベルロードバイクなので、この軽量スチールを選択したのでしょう。
個人的には、Reynolds 853は硬いチューブだと思っています。
実際に砂利道をそれなりのスピードで走行すれば、衝撃の高い振動はライダーに届きます。ただ、衝撃のエッヂ部分をある程度丸めて伝わる感じになります。
このバイクで大きく振動吸収しているのはカーボン製のフロントフォークです。衝撃の対象物を乗り越えても、うまい感じに緩和してくれます。これはグラベルロードバイクにとって重要なこと。
フロントとは対照的でリア周りは剛性が高く、鉄フレームらしい『しなり』を明確に感じていません。もっと実走を増やせば、そういった点に気付けるかも。
次に衝撃吸収してくれるのが30cのタイヤ。こちらのエア圧【3ber】ですが、もう少し落として【2.8ber】あたりで支障がなければ、より衝撃吸収対策ができそうです。
ホイールの振動吸収性についても観察しているのですが、まだフィーリングがイマイチつかめていません。要チェックな項目です。
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ハンドリング
この項目が一番難しい。まだ走行距離が短く、体験したフィールド少ないからです。気付いた範囲で書いていきます。
今言えるとすれば、非常に扱いやすいハンドリングです。コーナーの切り返しでも軽快なヒラリ感はありますがシビアな面は控えています。
例えば、ターマック(舗装路)コーナーでバイクの倒し込みが安心してできる事。また、グラベル(砂利道)コーナーでも急な挙動で振られる事はありません。スライドが緩やかなところもポイントが高い。
ハンドリングは、タイヤによっても随分変わるので、すでに交換するタイヤの検討に入っています。サイドノブが付いたオールロード用や、ブロックパターンのシクロクロス用のタイヤで、走破性やグリップの変化を確認したいです。
タイヤ
標準タイヤの[Schwalbe S-One 30c]は、グリップ面のスリットパターンがほぼスリックで、グラベルロード用のタイヤとしては非常に頼りなくみえます。しかし、オンロードでのスポーツ性能を備えたグラベルロードバイクとしての方向性を考えたら、このタイヤの選択は理にかなっています。
また、タイヤの見た目とは裏腹に、砂利道を高速巡航させても、直進安定性はそこそこシッカリしています。砂利が大きくなるとタイヤの接地性が失われはじめますが、そのまま走ってもコーナー以外で破綻を起こす事はないでしょう。
ただ、グリップ表面にある丸形ノブが非常に低く、短い寿命や摩耗によるグリップ低下が気になるところです。
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さて、とりあえず実走して感じた事を並べてみました。まだ書かないとイケナイ事がたくさんあるでしょうが、Roadhouseとの付き合いは始まったばかり。また気付いたら情報を追加していきます。
次回は、荒れた路面でチェックする『実走フィールドレビュー[Review 4]』になりそうです。油圧ディスクブレーキを装備した新型105のレビューも致します。
KONA Roadhouse インプレ
- KONA Roadhouse 納車ファーストレビュー[Review1]
- KONA Roadhouse タイヤとホイール[Review 2]
- KONA Roadhouse 実走レビュー[Review 3]
- KONA Roadhouse 実走フィールドレビュー[Review 4]
- KONA Roadhouse Novatechホイールインプレ[Review 5]
- KONA Roadhouse 砂利とあぜ道の農耕地帯サイクリング
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