前回の[前編]は国道57号線から南阿蘇村の長陽へアクセス。南阿蘇鉄道の駅に寄り道しながら高森町をめざすところまで書かせていただきました。今回の[後編]は白水〜高森町から外輪山の峠を越えて一の宮までの行程です。
ということで、後編スタートです。
湧き水で有名な白川水源あたりから、かなり広範囲の水田に水が張られています。南阿蘇ではこの時期になると田植えがはじまり、みずみずしい情景に出会えます。なので、幾度も立ち止まってはカメラのシャッターを切ってしまい、自転車はなかなか前に進みません。
撮影や景色を楽しんでいるから時間の経過がはやい。ここから真面目にペダンリングを再開。昼頃からの出発なので、寄り道ばかりしていると遅い帰宅になる。ライト等の照明アクセサリーは持参していないので、日が暮れる前に帰宅しなければなりません。
そういった時間的な理由で、高森町へ到達しても高森駅見学はスルー。高森駅前の道を北へ進み、高森町高森交差点より右折して【県道325号線】を走り、定食屋さん『御宿だいこんや』の交差点を左折すると【国道265号線】です。ここから北上しながら箱石峠へ向かいます。
左折した交差点を進むと、すぐ右側に『らくだ山』が見えてきます。
バイクを進めて、らくだ山が真横にくると、左側に『月廻り温泉館』の公園が見えてきます。このあたりは食事どころ(地鶏、田楽、高なめし、うどん、そば等)が集まっているので、休憩やエネルギー補給にピッタリ。ここからの景色は、らくだ山の他に阿蘇連峰(根子岳ふくむ)が一望できるビューポイントになってます。
昼前に食事を済ませている私は、月廻り公園あたりは写真だけ撮ってスルー。箱石峠へ向けてゆるやかな勾配を、軽めなギアを選択してユッタリと上がっていきます。
ルート前方に根子岳が望めるころには勾配が徐々にきつくなります。選択するギアはインナーロー辺りでくるくるペダリング。漕ぎ方もシッティングとダンシングを組み合わせて脚筋への負担を分散させます。
箱石峠までの勾配状況は、『休暇村南阿蘇』あたりから緩やかな登りで、外輪山へ近づくと斜度が上がりカーブの多いルートになります。外輪山の尾根に上がった後は、峠までは数回の上り下りがありますが、いずれも高低差が大きくないので、巡航スピードをのせて坂道をクリアしましょう。
そうやってペダリングを続けていると徐々に標高は上がり、左側の西方向には、先程通り過ぎた『らくだ山』が丘の向こうに小さく見えます。
そして、左側に根子岳が見えてくるころに箱石峠へ到着。春に芽吹いた緑が少しずつ大地を覆い始めており、夏頃には一面が草原になります。
根子岳の麓を縫うように延びる【国道265号線】。峠から右方向へ下っていけば、阿蘇一の宮地区の【国道57号線】へ到達します。
峠から外輪山の尾根伝いに走るルートもありますが、こちらは次の機会の楽しみにします。
ちなみに、峠から一の宮までの下ったルートは、熊本サイクリング協会が開催する『サイクルマラソン阿蘇望』では逆に上っていくわけですが、勾配が少し高いうえに目の前の景色が広がらないイメージがするので、いまだかつて一の宮から上ったことはありません。いつかチャレンジする…かも?
さて、ここまでペダリングしてきたら小腹が空いたので、阿蘇神社の『門前町商店街』に向かいます。時期が時期だけに観光客で混雑するだろうと覚悟していたら予想外に少なくてラッキー。
さっそく『阿蘇とり宮』の揚げたて馬肉コロッケと、『お菓子工房たのや』のシュークリームでカロリーチャージしました。
こちらの門前町商店街通りは、参道の両脇に飲食店やお土産屋さんが並んでいるのですが、その店舗や脇道には湧水ポイントが多数あり、調理利用したりドリンク類を冷やすところもあります。湧き水は自由に汲んでいいので、サイクリングボトルに補給をおすすめいたします。
こういった感じで、阿蘇カルデラ一周サイクリングは終盤。
まだ帰宅するまで30キロくらい距離がありますが、残すは【国道57号線】のフラットなルートだけなので、GW渋滞中の車の横をリラックスモードで抜きながら帰路につきました。全行程に掛かった時間は、撮影や休憩時間込みで6時間くらい。シクロクロスバイクを使用したことを考えると結構ユッタリとしたサイクリングでした。
最後に、阿蘇神社の駐車場付近にある自転車屋さんが懐かしい雰囲気を醸し出してて和みましたよ。
文明堂 | V! カステラ(スポーツカステラ) |
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