『KONA(コナ)』が新たに開発したグラベルロードバイク『Roadhouse(ロードハウス)』が手元にやってきて2ヶ月が過ぎようとしています。その間には、走行フィーリングやハンドリングを確認しながらフィッティングを済ませ。最近は気軽にサイクリング&ポタリングを楽しめるようになりました。
Roadhouseは、バイクに深い興味がなければ、舗装路のみを走れるロードバイクにしか見えません。しかし、30Cのタイヤ幅と全天候に対応する油圧ディスクブレーキを搭載することで、従来のロードバイクより路面状況を気にかけるシーンは少なくなります。
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KONA Roadhouse
私は、荒れた路面に恵まれたローカルな地域に生存しているため、その環境を活かしオンロード以外でグラベルロード(オールロード)バイクを走らせます。
グリップや振動吸収を大きく左右するタイヤの空気圧は、約2.7~3.0berの間で設定しています。この日は凸凹のルートを走行するため、タイヤに衝撃吸収を大きく任せたいので低めの約2.7berにしました。
タイヤは[SCHWALBE S-ONE]。このタイヤはパリ〜ルーベの石畳にも適応できるトレッドパターンで、高速巡航のグラベルロード用タイヤとしてもオススメ。
このタイヤ、先日国内でも流通がはじまり、販売価格が11,000円(税別)とお安くはありません。グリップと耐パンク性能に優れ品質は高く、チューブレス対応となっているあたりが価格の理由になるでしょう。Roadhouseには標準装着ですが、これが摩耗したらコスパ高い[Panaracer GravelKing SK]へ変更しようと考えています。
そんな事を考えながらターマック(舗装路)を走行していると、実走ルートは”あぜ道”へ移行していました。ここからは土壌の上に生草と枯れ草のミックスなため、振動や衝撃はあまり気にしなくていい。しかし、大きく凹んだ”くぼみ”が所々にあるため、何もしないで速度を上げてしまうと”くぼみ”の部分で衝撃を受けるか、前輪が跳ね上がってしまう。
ここは時速20キロ未満でいって、くぼみは腕や脚をクッションがわりに、そして身体を前後に移動させてバランスを取りながら走行。不規則な突き上げがプチロデオ感覚で楽しい。
あぜ道をしばらく走ると、農耕地帯を延々と横断するグラベル(砂利道)のルートへ移行。基本的に作業道なので地盤は締まってシッカリとしており砂利も小さめ。このような路面ならグラベルロードの本領発揮で、時速20キロ以上の巡航スピードでバイクは軽快に進む。リムホイールの慣性とタイヤの振動吸収のバランスが良い。MTBと違って容易に高いスピードで距離が稼げ、次々と景色が過ぎ去るサイクリングは壮快。
農耕地帯の”あぜ道”の路面状態は多様で、いろんな走行状態を確認できる。上のようなコースになると、一見は砂利と土のミックス路面だと予想できるが、途中には拳くらいの岩が散乱していたり、排水用のような溝が川に向かって伸びていたりと適度な刺激があり、意外とサドルに腰を下ろすシーンが続かなかったりします。
そうそう、サドルで思い出したのですが、標準装備のKONA製サドルは、長さや幅がシッカリとした面積があり、クッション量はスポーツバイク向けらしく控えめで締まった硬さがある。サドル中央には楕円状の穴と縦方向に溝が施され、股間の圧迫を抑えています。
私は、レーパンが苦手でアウトドアウェア(Mont-BellかColombia)のパンツを愛用してペダリングしていますが、100km未満の走行では痛みなどの問題はなく”おしり”との相性も良いです。いずれサドルがヘタってきたら、愛用の[SDG BEL-AIR]へ変更するでしょう。
さて、農耕地帯を進んでいると、どんどんマイナーな”あぜ道”になってきました。使用頻度の低い作業道は路面が荒れ気味。ぬかるみ対策に拳数個分の岩が散乱するポイントが多数有り、ロードバイクが走れる限度を超えている。しかし、タイヤの耐パンク性能のおかげか、タイヤをカット損傷することもなく通過。こんな路面状況でもガッシリとしたフレームとホイールのタフさは頼もしい。
ただ、ボトムブラケットの高さはロードバイク並みなので、深い轍の盛り上がった部分がペダルと接触します。なので、盛り上がった部分を走行して問題回避。小岩を回避しながらの巡航速度は約10キロくらいに減速してしまった。
後半は路面状況がMTB向けのようになったけど、緊急回避的にそんな路面が走れるグラベルロードの懐の広さを体験できました。
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ロード用ディスクブレーキ[レビュー]
Roadhouseは、グラベルロードバイクでは定番のディスクブレーキを搭載しています。私はカンチブレーキ世代のシクロクロスバイクを所有しており、カンチブレーキの制動力に少し不満をもっていました。ところが、近年は専用のミニVブレーキ[TRP CX ミニVブレーキ]などの登場によって高い制動力を得られるようになりました。
そんなところ、グラベルロードバイクを手に入れることになった為、標準装備されるロード用ディスクブレーキに興味津々でした。
Roadhouseが装備するのは油圧制動の[Shimano RS505 Hydraulic]に、ローター径【140ミリ】のディスクローター、ブレーキキャリパーのパッドには「レジンパッド」が採用されています。
このブレーキセットをドライ状態で作動させた場合、いたって普通の制動力が体験できます。この辺りは、未体験だった多くのユーザーが拍子抜けするでしょう。
油圧ディスクブレーキは、早くからMTBに採用されている技術で”ガツン”とくる制動力が体験できます。しかし、装備されているディスクブレーキに鋭い立ち上がりの制動力はない。要因としては、ディスクローター径が【140ミリ】と小径であることと、レジンパッドの扱いやすい特性の組み合わせから、この制動力やフィーリングがあるのでしょう。
このブレーキセットは、レバーの入力に対してスムーズで素直なストッピングパワーを発揮します。なので、不用意な握り込みでブレーキングしないかぎりは安全でしょう。一度グラベル(砂利道)あたりで急制動のフィーリングに慣れておくと、危険回避の操作でパニックに陥ることが少ないと思います。
ちなみに、雨天時のウェット制動は未体験です。夏頃の通り雨で体験できたらいいですね。
KONA Roadhouse インプレ
- KONA Roadhouse 納車ファーストレビュー[Review1]
- KONA Roadhouse タイヤとホイール[Review 2]
- KONA Roadhouse 実走レビュー[Review 3]
- KONA Roadhouse 実走フィールドレビュー[Review 4]
- KONA Roadhouse Novatechホイールインプレ[Review 5]
- KONA Roadhouse 砂利とあぜ道の農耕地帯サイクリング
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