Roadhouseに乗っててフィーリングをつかむのに苦労したパーツがホイールセット[Novatech Road 30 Disc Wheelset]です。
なにせ、バイクフレーム強度が高めな設計なため、初めはフレームとホイールどっちの強度が高いのか判断できずレビューが書けませんでした。しかし、最近Roadhouseに集中的に乗れたことで特徴がつかめてきたのです。
答えを先に言えば、このホイールの剛性は高く、見た目そのままディープリムの特性があることが解りました。
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ホイールの特徴
ディープリムは、リムハイト(リムの高さ)が30ミリ以上あるリムで、50〜60ミリ以上になると「エアロホイール」とも呼ばれています。
このタイプは、リムの体積が増えホイールの軽量化が難しくなるのですが、ホイールが回るときにリムの重量に慣性がかかるため速度を維持するのが楽になります。
標準ホイールがディープリムと判断できたのは、中速コーナーでバイクを倒して旋回しているとき、ホイールを起こそうとするジャイロ効果が発生したことです。
タイトなS字コーナーを低いスピードで切り返しするときは気になりませんが、コーナーの半径が大きいカーブで速度がのっていると体感しやすいです。また、登坂でペタリングが重く感じていたのはフレーム重量だけでなく、慣性の掛かっていないホイールの抵抗もプラスされていたからでした。
デメリットばかり述べているようですがメリットはあります。それは、グラベル(砂利道)といった転がり抵抗が増える不整地でも、少ないパワーで巡航スピードが維持できること。それと、ターマック(舗装路)でも、少々の向かい風でスピードが落ちることはありません。
ディープリムホイールは、巡航速度を維持しやすい平地走行を得意としたホイールです。欧米のグラベルロードは、日本のように少ない面積で起伏の差が大きくなく、なだらかなルートが多いために、このようなホイールが選択されたのでしょう。
ホイールの剛性
張ってあるスポークの細さから、最初は「雑に使うと折れる?」と思っていましたが、スポークの本数をチェックしてみると、フロントが【24本】、リアが【28本】と、ロード用としては特に少なめということはありません。また、細いスポークでもテンションを高く張ってホイールの変形を減らすことができるようです。ただ、金属疲労で折れる可能性は高くなります。
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ホイールの強度は見ため以上に高く、凸凹のあるフラットなシングルトラックを走破しても、数十センチの段差から飛び降りてもホイールの歪みは認められません。特に縦方向の強度は高く、その代償として衝撃吸収性の低さを何度も実感しました。
他には、コーナーリングでホイールを斜めにバンクさせても「たわむ」というイメージが少なく不整地のコーナでも安心感が高いです。
強度に関する要因はドライブアクスル部分にもあります。フレームとホイールの回転軸は前後スルーアクスル化され、アクスルのねじれ対策と路面追従性を高めています。これによって、走行中にハンドルを左右にこじってもブレの少ない硬さもあります。[Review 4]で走行したダートの下りでも安定している理由の一つがココにあるようです。
ということで、都市部での走行が多く道路環境の関係でストップ&ゴーが頻繁なばあい。また、乗り心地が気になるユーザーは、ホイールを自分好みに変更していけば、乗車フィーリングを大きく変えることができます。しかし、そう思いながらも、今のところホイールを換える気はしばらくないかな?
荒れたルートでもホイールが歪まないところは気に入っています。
KONA Roadhouse インプレ
- KONA Roadhouse 納車ファーストレビュー[Review1]
- KONA Roadhouse タイヤとホイール[Review 2]
- KONA Roadhouse 実走レビュー[Review 3]
- KONA Roadhouse 実走フィールドレビュー[Review 4]
- KONA Roadhouse Novatechホイールインプレ[Review 5]
- KONA Roadhouse 砂利とあぜ道の農耕地帯サイクリング
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