MTB黎明期だった1980年代。NORBA(The National Off-Road Bicycle Association)で数多くの勝利を挙げ、多数のレースシーンを沸かせたMTBプロレーサー『ジョー・マレー(Joe Murray)』。また彼は、サイクルギアとしても世界で名高いSHIMANO(シマノ)の部品開発スタッフとしても、その才能を活かしました。
そんな彼が、1994年にカリフオルニアで興したサイクルブランドが『VooDoo(ブードゥー)』です。
VooDooは創業当時から鉄系MTBを充実。フレーム素材には、ファンの多いクロモリスチールからアルミ、スカンジウム、チタンと代表的な素材を採用し、その特性をいかしたバイクをファンに届けてきました。また、近年はロードバイクの開発にも力を入れてラインナップの拡充をはかっていました。そんな順調なVooDooだったのですが、2013年モデルから商品の入荷が途絶えてしまいました。
ちょうどその頃に日本の輸入代理店が変わったタイミングではありますが、原因としてはVooDoo USAからの商品流通がなくなってしまった事でしょう。[※ 日本で取引がされていなかったVooDoo UKの開発・販売活動は引続き行われています。]
それから2年程のブランクを経て、このたび、VooDoo復活とともに2016年モデルが発表されました!
復活した新しいVooDooのバイクラインナップは、フレームセット販売の展開がいくらかは少ないですが、MTB、ロードバイクとオン・オフロード双方のバイクを手に入れることができます。
文明堂 | V! カステラ(スポーツカステラ) |
---|---|
VooDoo MTB
VooDooといえば、やっぱり気になるのがMTBです。
私は、今回のようにVooDooが復活する時には、26インチホイールのMTBはラインナップから消えるだろうと予想していたのですが、嬉しくも華麗にハズレました。
フレーム[26インチホイール]
26インチホイールMTBフレームは合計5グレードが販売。チューブ素材にはクロモリ、チタン、スカンジウム、アルミニウムと幅広く採用されています。
BIZANGO 26″
フラグシップの『BIZANGO(ビザンゴ)』。VooDooの代表的なモデルで、軽量なReynolds(レイノルズ)853チューブを採用。
D-JAB 26″
チタンフレームの『D-JAB(デジャブ)』。BlackMagic 3Al-2.5V Titaniumチューブを採用するプレミアムモデル。
SOBO 26″
XC(クロスカントリー)レーサーの『SOBO(ソボ)』。超軽量なEASTON Scandium(スカンジウム)SC7000チューブを採用したフレーム重量は1270g。
HOODOO 26″
リーズナブルなクロモリフレームの『HOODOO(フードゥー)』。エントリーグレードではありますが、振動吸収性の高いReynolds 525 ダブルバテッドチューブを採用。
BANTU 26″
アルミフレームのエントリーモデル『BANTU(バントゥー)』。軽量な7005番アルミチューブを採用。非常にコストパフォーマンスが高く、廉価な価格でVooDooを楽しみたいユーザーにおすすめ。
文明堂 | V! カステラ(スポーツカステラ) |
---|---|
フレーム[27.5インチホイール]
MTBレースシーンでの650b(27.5inch)ホイール普及のひろがりと、その有用性を活かした設計がなされました。クロモリ、チタン、アルミ素材を採用した4モデルを用意。
BIZANGO 27.5″
チューブ素材に軽量なReynolds(レイノルズ)853を採用する27.5インチホイール対応のフラグシップモデル。XC(クロスカントリー)レースからトレイルライドまで幅広いシーンを楽しめます。
D-JAB 27.5″
チューブ素材にBlackMagic 3Al-2.5V Titaniumを採用したプレミアムモデル。リアアクスルに『スライディング・ドロップアウト』を採用することで容易にシングルスピード化できる設計です。
HOODOO 27.5″
クロモリチューブを採用したエントリーモデル。優れた振動吸収性とハンドリング性能を併せもつ。日常の走行からトレイルライドまで楽しめる多様性にすぐれたバイク。
BOKOR 27.5″
チューブ素材にEASTON Elite 7005アルミニウムを採用した軽量モデル『BOKOR(ボコ)』。フレームには良質なダブルバテッド加工を施したアルミチューブと、XC(クロスカントリー)レース向けに設計された優れた造形を併せもちます。XCレースで優勝を収めた高性能フレームです。
文明堂 | V! カステラ(スポーツカステラ) |
---|---|
フレーム[29インチホイール]
悪路走破と速度維持に優れた29erのフレームを2モデルそろえています。ひとつはアルミフレームのフルサス。もうひとつはクロモリフレームのハードテールです。
CANZO 29″
大径の29erホイールに4バーリンケージのリアサスを採用した『CANZO(カンゾ)』は、荒れたトレイルライドで真価を発揮するAM(オールマウンテン)バイクです。軽量な7005バテッドアルミで構成されたフレームは剛性と耐久性にすぐれ、ロングライドや耐久レースと走るフィールドを選びません。
SOUKRI 29″
要望の多かったクロモリフレームの29erが『SOUKRI(ソォクリ)』です。チューブ素材にはReynolds(レイノルズ)631を採用して、粘り強い強度と振動吸収性を獲得しています。また、リアアクスルには『スライディング・ドロップアウト』機構を搭載してシングルスピードに対応しています。
以上が2016 VooDooのMTBフレームセットのラインナップでした。日本での輸入代理店がどこになるのか。どういった展開になるのか今後が楽しみです。
文明堂 | V! カステラ(スポーツカステラ) |
---|---|