VooDoo SOBO:ジオメトリとフィッティング

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VooDoo Bikes

VooDoo SOBO トレイル探索


自転車ハードウェアのセッティングと自転車ソフトウェア(乗る人)のフィッティングがほぼ完了したので、VooDoo SOBOで阿蘇外輪山の周辺にある林道をポタリングする。

VooDooバイクを収納している倉庫シャッターを開けると、WANGAのリアタイヤがペシャンコ状態。しばらく乗っていなかったので軽量チューブによくある時間経過によるエア抜けか?と思ってポンプでエア充填したら、予想外にエアが抜けていく…パンクのようです。
最近パンク続きでスペアチューブのストックが無くなりそう。溜まりに溜まった穴あきチューブの補修をしなければ。

気を取り直しSOBOに乗って走り出す。今日は阿蘇外輪山コース途中に知らないシングルトラックが何本かあるので試走してみる事に。

だいたい山岳林道の探索は、さんざん降ったあげく直ぐに行き止まりになるパターンが多い。今回の散策コースはドンドン山の中へ向かう楽しそうなルートに感じるが、背の低い木や雑草・倒木がいたる所にあり、簡単に前には進めない。
ふと、時計を見ると17時を廻っていたので今日の探検はここで終了。落ちた小枝や葉、尖った岩をあまり気にせずに降りましたがパンクすることも無く帰宅。

以前はガレた林道を散策していると、いつの間にかタイヤに細かい穴が開くことがありました。しかし、最近はチューブレス対応ホイールとチューブレスタイヤを装着し、シーラント剤を入れてから、そんな心配もなくなりました。

チューブレスタイヤとシーラントの凄いところは、刺さった釘を抜いてもエア漏れが素早く止まるところ。また、2.1インチ幅のタイヤに空気圧1.7berでもリム打ちパンク無しで走行可能なので、林道やトレイル走行が多い自転車乗りにはオススメ❗️

VooDoo SOBOハンドルバーの位置を考える

SOBOのフィッティング要変更に

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現在、走行状態にあるVooDoo MTB は、ERZULIE、WANGA、BIZANGO、SOBOの4台。
ERZULIEは買い出しのほか雑用をこなすための雑用自転車ですが、他のバイクは目的によって仕様が変更してありますが、日々の練習にはマルチなルートに対応するWANGAに乗ることが多い。

日課の運動には、やや負荷がかかったバイクがいいような気がするのでSOBOに乗る機会が少ない。ところが、久しぶりに乗ってフィッティングに違和感がでてきました。
乗車ポジションの設定には、かなり時間を掛けたはずなのですが、なぜかシックリいかない。今回は感じたことを書いていきます。

ここ最近、私はロードバイクやシクロクロスなどに乗り始めた頃から、乗車ポジションが少し大きくなり、ハンドルバーからサドルまでの距離が少し伸び、グリップとサドル位置の高低差も出てきました。これは、ロードバイクに乗る機会が増えて身体の柔軟性があがったのかもしれません。

100mmストロークHTバイクはハンドルバーが高く近い

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近年販売されているVooDooのハードテールフレームは、サスペンションのストロークを100mm推奨で設計しています。

同じハードテールフレームのERZULIEは15年以上前の設計であるため、サスストローク推奨値は65~80mmと短めで、ストローク100mmサス推奨設計のヘッドチューブのトップより位置が低く遠くなります。

私は乗車ポジションに余裕がある方が好きなので、ERZULIEに乗ってても違和感がなかったのですが、久し振りに100mmストロークサスを装着するSOBOに乗ったら、ハンドルバー位置が高くて違和感が大きくなった。
このままでは窮屈なポジションが気になるので、サドル(SDG・i-BEAM)を後方へ引いてみるも、サドルレールの残りが後5mm程度で限界点です。これは明らかにフィッティングが最適ではない。

現在SOBOに装着しているステムは、長さ110mm、ライズ角マイナス6度と、これ以上ステムを伸ばしたり下げたりといったパーツ交換は数値的に限界。

100mmストローク対応のフレームは、どうしてもステアヘッドの位置が高く、そして後方に引く(キャスター角で違う場合もあり)形になります。この対策として、さらにステム長を伸ばしたり、ライズ角をさらに大きくマイナス側に降るのに疑問がわいたので、違う視点で考えていこうと思います。

なぜサスストロークが延びたのか

ハンドル(グリップ)位置が高く近いのが「好き」って自転車乗りも当然いるし間違っていない。
これは【高い近い=操作しやすい】と関連が深いので、本人が気にならなければ全然問題はない。今回の私のばあいは『上半身に余裕が欲しい』といった対策になる。

その前に、サスストロークが延びた理由を考えます。MTBは荒れたルートを走れる自転車。ストロークしないリジッドフォークだと路面からの衝撃を腕や脚を駆使して吸収しなければなりません。ここにサスペンションが登場し、ある程度のギャップはサスが吸収してくれる。
さらに路面状況が荒れるほどサスのストロークは延びていき、近年のXC(クロスカントリー)競技では100mmがスタンダード。MTB機材はレースからフィードバックされる自転車なので、競技レベルが上がってくると機材レベルも上がる。

それで、先程のステアリング系が【高い近い=操作しやすい】になっていくわけです。

SOBOは生粋のXC(クロスカントリー)バイクなので、近年の厳しいレースシーンの合わせてサスストロークが延びたわけで、従来の80mmサスストロークのバイクと同じ数値のフィッティングというのが無理なのです。

100ミリに合わせた【高い近い】設定

先程のことを念頭においてポジショニングを設定していきます。

現在の設定では、110mmのステムをヘッドチューブから突き出したコラムの一番下に装着しています。高い近い設定の【高い】にするため、ステムの位置(高さ)を20mmくらい上げます。そして次に【近い】にするため、ステムを長さ100mmの短いステムに換装します。こんな感じに変更すると、ハンドルバーを握ったまま上半身をすこし起こしたイメージになります。サドルは取付角度を修正するだけで大きな変更はしていません。

実際にこの設定のバイクに乗ってみると、ハンドルバーからサドルまでの距離は短くなったのに窮屈な感じはありません。ハンドルバーのホールディングもしやすく、下りのギャップにたいして腕の動きも良好です。ハンドルグリップを持つ位置が少し変わるだけで、いままでのフィッティングの悩みから解放されました。